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学長コラム

コラム No.019

2010年05月29日 土曜日 / カテゴリー 学長コラム

川島 巴瑠菜(はるな)選手の「耐えて勝つ」に拍手!

今年10月9、10日に開かれた「全日本学生体重別選手権大会」の女子78㎏級で、旭川大学女子柔道部の川島巴瑠菜選手が二連覇を成し遂げた。私はなんとしてもこの勇姿を見ようと企てていたが公務が入って断念し、岩崎先生の携帯電話を通じ彼女に心からの祝意を伝えた川島選手と岩崎満監督(右側)
この大会、彼女は4試合のうち3試合が一本勝ちだったという。
  二回戦で天理大の選手を大外刈り、三回戦で山梨学院大の濵田も大外刈り、準決勝での帝京大鈴木には優勢勝ちであったが、決勝で環太平洋大の三戸を小外刈りで仕留め、昨年に次いで優勝したのである。
  新聞の評はすべて「一本を取りにゆく積極的な柔道」と讃えていた。おそらく指導した岩崎先生も快心の結果であったに相違なく、電話の声が弾んでいた。
  世界の柔道は今、パワー柔道から、小さくポイントを稼いで逃げ切るスタイルに変化してきている。同じ勝ちにこだわるにせよ、一本を取りにゆく柔道はリスクが大きい。
  しかし日本柔道の真髄は一本にこそあるだろう。
  そしてもう一つ、今回の川島の二連覇の意義は、よくいわれる「己に勝つ」という意味を実証したところにあるのではないだろうか。
  彼女は昨年右ひざを痛め、10月には前十字と内側じん帯を手術、その後もボルトが足に入っている状態にあった。
  アスリートにとって足のケガは致命的だ。練習が出来ない辛さに加え、治りかけても思うように心と身体が動いてくれない。当然焦る。自信が萎える。これを乗り切るためには、精神力がどれほど耐えられるかしかない。
  「耐えて勝つ」には「己に勝つ」ことが前提となろう。
  この北の、決して競技環境に恵まれているとは言えない旭川大学から全国学生チャンピオンが生まれたことを誇りに思う。

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