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学長コラム

コラム No.021 ”旭川大学新入生の皆さまへ”

2011年03月10日 木曜日 / カテゴリー 学長コラム

私自身の加速のために  -未だ見ぬ旭大生への手紙-

寒い北国の日々ですが、陽ざしの明るさに新鮮な心の揺れを覚えます。お元気でしょうか。
今日は未だ見ぬ入学予定の皆さんに入学式まで少しでも心の準備になれば…と思いしたためさせてもらいました。
下記の私の文章「トトロの森としての永山キャンパス」は本学の卒業アルバムにのったものです。皆さんが入学して4年後にどんな想いを抱いて旅たつのだろうかその出発のために書いたものです。いやちょっと違いました。想像したものではありません。皆さんの先輩は、多かれ少なかれ、旭川大学で学んで現実に「トトロの森としての永山キャンパス」の学生生活を駆け抜けていったのです。
その成長に私はいつも驚き感動するのが常でした。
今年は保健福祉学部の4回目の1年生を迎える。彼・彼女たちは4年後どんな姿なのか。
実は、学長の私は中島みゆき(皆さん知っていますよね)の大ファンなのです。それは彼女の詞から放たれているメッセージに「現実を受け入れつつそれを超えていこう」とする意思を感じるからです。ずい分これまで私は励まされてきました。
このような誰かこだわる友、先輩、教員、そしてかけがえのない人をみつけてください。
4月から展開する学生生活はバラ色だけではありません。講義・実習・試験・資格・発表etc etc といつも君自身の自立を加速させる作業も待っているものです。自分を信じて「超えてゆく」のです。大丈夫です。友が出来るでしょう。先生や職員が援けてくれます。そしてゼミコンパ、体育大会、学部生や短大生との合コン等々、広がる人間関係はますます君を加速させてゆくはずです。希望を持って旭大に来てください。お待ちしています。お元気で。
雪のキャンパスを眺めながら
「トトロの森」としての永山キャンパス

数あるジブリ作品の中でも子どもたちの人気ナンバーワンは、「となりのトトロ」らしい。
それも断然なのだそうだ。私は、大人にとってもそうなのではないか、と思っている。
なぜなら後の作品にみられる目もくらむ派手な色使いとアクションのアニメ技術に比して、
地味でどこにでもある身近なストーリーなのだが「トトロの森」という舞台に喚起させられる想像力は、あらゆる世代に拡がる質をもつからである。今その質の総体を「なつかしさ」に要約することができよう。
時の流れの中でその人にとって殊更に想起され、意味ある時間のことを「固有時」という。
それは、記憶の中に「物語り」と「風景」を宿している。私は巣立ってゆく学生達のことを考えるとき、旭川大学の永山キャンパスの「固有時」がたとえそこにあった不快な時をさえ超えて、過去の終りでもなく未来への入口でもなく、それ自体完結した至福の時間で満ちたトトロの森であってほしいと願っている。なぜなら、その森を内面に抱くことによってその後の人生のエンパワーメントになるからだ。
いってみれば「トトロの森」の中には、かつて確実に存在した無垢な自分と、今は失われたその時見た風景が在る。
それが私にとってなぜ大学時代に重ねられるのかといえば、大抵の場合、大学時代は青春というどうしようもなく滑稽ではあっても、真剣だった物語りが詰っていた時代であるからである。どうか美しい人生でありますよう・・・・・・・。

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