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地研ニュース

平成27年度 第4回 旭川大学地域研究所「公開研究会」を開催しました。

2016年02月05日 金曜日 / カテゴリー 地研ニュース

去る11月30日、旭川大学地域研究所では本研究所主催・道北地方自治研究会協力で第4回公開研究会を開催しました。今回は講師に保坂展人氏(東京都世田谷区長)をお招きし、「88万人のコミュニティ・デザイン」という、氏の著作と同名のテーマでご講演いただきました。
保坂氏は、全国が人口減・少子化社会へ向かうなか、世田谷区では全体人口・子ども人口・高齢者人口のいずれも増加傾向にある。地域住民運営型公共サービスと行政の組み合わせによって、子育て支援や高齢者福祉などについて新たな社会モデルへ挑戦していくと報告されました。

 空き家問題では、空き家を「地域資源」として空き家のオーナーと地域で活動拠点を探している多様なグループを結びつけることによる利活用。また、地域内分権と地域福祉としては、世田谷区の27の「地区」を基礎単位として地域包括ケアの展開などへ取り組んでいる。また、まちづくりへ地域住民の参加を促す仕組み作りとして、1,000人の住民を対象に区の基本構想作成に係る無作為抽出型ワークショップを実施していると報告されました。

子ども・子育て支援では「せたほっと」の設置や産後ケアセンターの充実、若者支援では中高生世代応援スペース「オルバ」設置、児童館拡充などによる若者の居場所・活動の場の整備をご紹介いただきました。
 エネルギー政策については、エネルギーの「地産地消」としての小規模分散型発電網の確立、被災地などとも連携したエネルギーの「自治体間連携」が挙げられ、また「首長会談@せたがや」、区内大学との連携による地域課題の解決の取り組みについてご報告いただきました。
世田谷区における様々な取り組み・施策をご報告いただき、終盤フロアからは質疑が活発におこなわれ、大変貴重な研究会に会場では保坂氏へ大きな拍手が送られ閉会しました。

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