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齋藤ゼミ

東アジアの平和のための共同ワークショップへの参加報告

2016年03月03日 木曜日 / カテゴリー 齋藤ゼミ

 

1.東アジアの平和のための共同ワークショップについて

このワークショップは1997年から始まり今年2016年まで19年間毎年行われてきました。戦時中の鉄道工事・ダム工事で犠牲となった朝鮮人・日本人労働者の遺骨を発掘することから始まりこれまで明かされていなかった歴史の真実に触れ,様々な社会的マイノリティーが抱える問題を知り,本当の和解について多くの人たちと出会って交流しながら考えていくことを目的としています。2015年9月には,戦時中に北海道各地における過酷な労働によって亡くなった115柱の遺骨が共同代表である殿平善彦さんをはじめとする日韓の市民連合でソウルに返還されました。戦後70年経った今でも日本各地に多くの遺骨が眠っています。徴用や従軍慰安婦、領土問題など日本や韓国をはじめ東アジア全体で解決していかなければならない課題はまだまだ多くあります。ヴァイツゼッカー元西ドイツ大統領の言う「過去を引き受ける」という言葉の意味を私たちは考えていく必要があると思います。

2.2016年度東アジア平和のための高校生・大学生共同ワークショップに参加して

2016年度の東アジア共同ワークショップは社会人と高校生及び大学生のためのワークショップの2つに分けて開催されました。私たちは2月27日から28日に開催された後者に参加しました。そこでは和解について大学生,高校生が交流しながら討論したり,実際に工事を体験した人のお話を聞いたり,過酷な労働が行われた雨竜第一ダムにフィールドワークへ行ったり,亡くなった人の遺骨との「対面」もしました。

歴史は複雑で教科書に書かれていることもまた多角的に考えていかなければならないと思います。今回のワークショップでは日本人の大学生と高校生、在日高校生といった生きてきた環境が異なる人たちが交流してそれぞれの意見を共有しながら和解するためにはどのようにしていくかということについて考えました。当然のように東アジアの平和のために必要な和解が何なのかという答えを導き出すことは簡単なことではありません。だからこそ他者の考えにも目を向けていきながら,人と人がお互いを認め合う相互理解を基盤に,答えを共同で導き出していく過程が大切です。私はこの問題に取り組んでいくためには国家間というだけではなく,個人として関心をもち,そして自分の生活の中でできることを見つけて実行し,さらに考えを深めていくことが大事であると思います。このワークショップはそのためにあるのだと感じました。この活動を継続していくことは大事です。次の東アジア共同ワークショップにも積極的に参加していきたいと思います。(文責 経営経済学科3年 野島亮)01aa863d79c479dfd96209d02c96207f1c214b6ed4 01b4d24668e3fa6c0343186306d2a681791bc07177 01c8354d2f8f9363140b159588599b77492c82fe5d

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