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齋藤ゼミ

NIE(Newspaper in Education)第16回上川地区旭川セミナーに参加して(教職課程)

2016年12月07日 水曜日 / カテゴリー 齋藤ゼミ

10月21日に教育大学附属中学校で行われたNIE第16回上川地区旭川セミナーに参加しました。私は昨年度の道徳におけるNIE実践も参観しましたが,今回は社会科教員養成におけるNIEを用いた大学における実践報告ならびに高校におけるNIE実践報告も聴くことができました。しかし教員志望の私としてはやはりNIEを用いた中学校社会科公民科の授業参観(担当 庭瀬先生)が印象に残りました。

今回の学習範囲は「国会の仕事としくみ」でした。その学習を行う上で題材として用いられたのが8月の天皇陛下の生前退位の意向表明でした。庭瀬先生が用意されていた資料はとても興味深いものでした。また生徒たちも真剣に新聞を読み込んでいました。しかしやはり内容が難しく,生徒たちが限られた時間の中で複数の記事資料をどのくらい理解できたかについて私には判断が付きませんでした。しかし偏った授業にしないためには,最低でも2つの観点を示す必要があります。「もし私だったら今回の授業はどのようにしただろう?」と考えれば考えるほどわからなくなってきました。北翔大学の菊地先生「記事は補完程度でもよかったのかもしれない」とおっしゃっていました。「確かに」とも思いましたが,一方で生徒たちを見ていると,色々な意見を自発的に発表してくれたり、知らない用語に関しては自分で調べていたので,思い切って複数の記事を使うことで読み取る力や法律の制定や改正について深く知ることができたのかもしれないと思います。さらには国会の仕事についての理解が目標なのであれば,他の内容であったほうが良かったのかなとも思ったりします。いずれにしても生徒たちがいかに自ら考えていたかというのが見ることができて良かったですし,素晴らしい学びをすることができました。いずれにしてもNIE推進協議会の高辻先生がおっしゃっていた「新聞は一つの教科書だ」という言葉に心から納得しました。

今回のセミナーでは北翔大学の菊地先生と旭川大学の齋藤先生の共同発表の中で,同じ教職課程で学ぶ山口咲さん(4年)と山下雄大さん(2年)も自分たちの学びを発表しました。とても良かったと思います。あそこまで考えて発表している姿は個人的に見ていて感動しました。一生懸命パワーポイントを作っていたのは知っていたので発表をすごく楽しみにしていました。

最後になりましたが、北海道NIE推進協議会の高辻先生、開発先生、授業をされた北海道教育大学付属旭川中学校の庭瀬先生ならびに諸先生方に心から御礼を申し上げて結びとしたいと思います。(文責 経営経済学科4年 加藤沙也佳)

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