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齋藤ゼミ

【活動報告】7月16日(金)に旭川市春光台中学校でオンラインヒューマンライブラリーを実施しました(No.2)

2021年07月30日 金曜日 / カテゴリー 齋藤ゼミ

7月16日(金)に旭川市立春光台中学校の放課後学習サポートでオンライン(zoom)を利用して齊藤杏奈(経済学部経営経済学科 4年)と中国人留学生である葛許磊(経済学部経営経済学科 3年)が「ヒューマンライブラリー」を行いました。

「ヒューマンライブラリー」とは、生きた人間が本役となり、一般の読者に貸し出す対話型イベント活動です。こころのバリアを溶かし、多種様々な人を結びつけ、共感的理解を促進して社会におけるダイバシティ(多様性)についての意識を育むことを目標としています。

今年は6月20日まで、旭川市が緊急事態宣言の対象となりました。そのため、従来行っていた対面での学習サポートを行うことが難しくなりました。また、旭川市立春光台中学校でも学校行事を通常通りに行うことが難しい状況でした。そこで中学生に「これからの生活を前向きに考えてもらいたい」という思いがあり、進路学習をテーマに、大学生が高校や大学、就職について語る本企画を実施しました。

最初の「本」は齊藤杏奈です。その本のタイトルは「歩んできた人生〜人との繋がりの中で見つけた自分〜」です。彼女は高校受験に失敗して夢を諦めました。さらに高校で人との関わりが苦手になってしまいました。しかし大学の震災ボランティアサークルの活動を通して自分のよさに気づき、自信がついて大きく成長できました。人としっかり関わり、自分の「強み」を理解して行動する大切さを心込めて伝えました。頷きながら聞いてくれていたのがとても印象に残っています。

生徒からの質問では「どうしたら歌が上手くなれますか」、「どんな楽器ならモテますか」など、齊藤が大好きな音楽についての質問がたくさん寄せられました。吹奏楽部員以外に音楽について教える機会はこれまで無かったので、新しい体験が出来ました。

2冊目の本は葛許磊です。タイトルは「天賦(才能)も重要だが、努力が最も重要である!」です。内容は好きなゲームやアニメの紹介、小学生時代と中学生時代の性格の変化、そして高校時代に人生初めて成功したことについてでした。彼は家庭環境や転校から、中学生の時に人と関わることに苦手意識を持ち、無口になりました。しかし転機は高校生の時に訪れました。大学進学に向けて非常に有利なWEBデザインのシード選手の選抜試合の出場を先生から勧められました。結果は不合格でした。しかし落ちてしまったものの努力を続けたことが身を結び、本選では才能があると先生たちが認めていたシード選手を超えることができました。葛は今は大学院へ行くことを目標として頑張っています。生徒からは「なぜ日本に留学しましたか?」、「好きな日本の料理は何ですか?」とか、中国や出身地の上海についての質問もありました。中国人留学生と関わることが無いからこそ、中国についてより深く知りたい、聞きたいと思って積極的に質問してくれました。中学生から彼は「豪遊」という言葉を教えてもらえました。さらに彼の日本語力が伸びたと思います。

中学生たちはパソコンの画面越しでも熱心に発表を聞いてくれました。私たち大学生もzoomのチャット機能を使いながら生徒たちの反応に応えることができたと思っています。自分の経験を自分の言葉で伝えられたという実感が得られました。大学生の経験を語ることによって、「中学生の進路選択に繋げてほしい」という私たちの目標は達成できたと感じました。 今回はリモートでの開催となりましたが、本来の対面での活動を心より楽しみにしています。

最後になりましたが、このような機会を設けて下さった旭川市立春光台中学校の大城校長先生、主幹教諭の舘山先生をはじめ多くの先生方に厚く御礼申し上げます。(文責 経済学部経営経済学科4年 齊藤 杏奈)

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