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田中ゼミ

第5回現代メディア研究会を開催しました

2022年11月16日 水曜日 / カテゴリー 田中ゼミ

 1111日(金)、103ゼミ室にて第5回現代メディア研究会を開催しました。今回は、初めて小説を題材としました。課題図書は、今村夏子(2016)『あひる』より短編小説「あひる」です。杉村ゼミの3年生や学務課の大塚さん他、計7名が参加してくれました。

 今回のディスカッションテーマは、①あなたが「わたし」だったら両親にあひるへの違和感を伝えるか、②最も不穏さを感じたシーンはどこか、③他者の恥に対してどのようなケアが必要だと考えるかの3つです。

 本作品では、主人公のわたしと父、母、ペットのあひるを中心に、家族の日常が主人公の視点から描かれています。目に見える崩壊は起きませんが、読み手の調子を狂わす表現が続きます。違和感がじわじわと効力を発揮して、強い不安を感じました。

 ディスカッションパートで、不穏さ、代替性、恥、家族、作者の意図について参加者それぞれの意見を話し合いました。メディ研では、意見をやり取りする際に、本人のバックグラウンドが色濃く出ます。「旭大生らしい」、「教育を勉強している人だ」など、その人らしい意見を聞けるのが新鮮で毎回楽しい時間になります。また、今回は、今までファシリテーターとして場を回していた田中先生が一参加者として話をしたので、いつもとはまた違う雰囲気を楽しむこともできました。

 次回は、129日(金)に開催します。レズビアン映画の『キャロル』(2015)を鑑賞予定です。田中先生の講義科目でアナウンスがあります。毎回新しいメンバーが来てくれて、それがすごく楽しいので、もっと色んな人の話を聞いてみたいです。ぜひ気軽にご参加ください。

 


ケアに関わる議論が展開される

 

「個人や家庭の責任にしたくないのよ〜」と粘る田中先生

 

「『ソト』は必要ですよね」と学生たち

 

春名さん、ファシリテーターお疲れ様でした!

 

『あひる』は本学図書館で貸出可能です

 


複雑なものを複雑なまま解釈する会

 

3年 佐々木扶

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