旭川大学地域研究所主催 2022年度「見学会」開催報告

2022年12月22日木曜日 / カテゴリー旭川市立大学地域連携研究センター

「株式会社匠工芸」見学会

　12月17日(土)午後に、「君の椅子」の製作者（つくり手）である「株式会社匠工芸」の見学会を開催しました。

　シンポジウム「『君の椅子』に込められたコンセプトから地域社会の未来を考える」に引き続き、「株式会社匠工芸」の代表取締役会長桑原義彦氏に御案内頂き、同社の工場を見学し、「君の椅子」の製作に込められた想いとこだわりを学び・感じる見学会（企画）です。

　参加者は（一般の方々・当大学教職員を含め）総勢23名で、一般の方々の中には本学AEL講座に毎回ご参加の市民の方や「君の椅子倶楽部」会員の方、「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター森林圏ステーション」の教職員及びその御家族の参加もありました。

　株式会社匠工芸は、北海道、旭川家具を代表するメーカーの一つであり、木製家具の専門メーカーです。1979年に創業し、現在、総勢42人の職人及び事務・技術スタッフが、家具とクラフトづくりに取り組んでいます。現代の暮らしを楽しく美しくする家具という道具に、日本伝統の木工技術を生かすため、手仕事を大切にしながら創意工夫を続けています。〔所在地：北海道上川郡東神楽町南１番通24番地（忠栄４区）〕

　見学会は、午後２時から、まず桑原代表取締役会長から、株式会社匠工芸の概要や東神楽町に約30年前に工場を設立した経緯等、そして、「ものづくり」のためには、木材（材料）・デザイン・職人の腕のみならず、作り手のための「環境」が重要であることについて、御説明頂きました。その後、２班に分かれ工場内を見学し、桑原会長及び大橋常務取締役より、御説明頂きました。

　工場見学後には、美味しい珈琲を飲みながら、桑原会長への質問タイムを設け、（私は専門外で恐縮ですが）木材の種類や北海道産材の活用、そして、針葉樹・広葉樹の植樹問題等についても議論し、御説明頂きました。また、商品のデザインや職場環境・経営方針に関する質疑応答もされ、とても有意義な時間でした。

　午後３時40分に盛況のうちに無事に見学会は終了しました。
桑原会長をはじめ、会社の皆様、参加者の皆様、見学会に御協力を頂いた皆様、どうもありがとうございました。

文責：「見学会」主担当

地域研究所運営委員・経済学部教授　佐々木　潔