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コミュニティ福祉学科

「コミュニティ調査実習 遠隔オンラインライブ 実習報告会」が報道されました。

2022年02月18日 金曜日 / カテゴリー コミュニティ福祉学科

保健福祉学部コミュニティ福祉学科2年生「コミュニティ調査実習 遠隔オンラインライブ 実習報告会」の様子が、1/25付の「苫小牧民報」1/29付の「北海道新聞苫小牧版」2/4付の「北海道新聞旭川版(夕刊)」に掲載されました。

 

今年度のコミュニティ調査実習では「現代農村における集落の維持と地域社会関係」を研究の大テーマに掲げ、「地域コミュニティを維持していくための条件とは何か」を解明することを目標として、
1)自治会の維持と地区の活力維持の方法、
2)生活基盤である農業経営の維持の方法、
3)農地の継承、
4)「イエ(世帯)の存続」と「ムラ(近隣コミュニティ)の支え合い」の継承、
5)自治会のリーダーの役割機能と地域貢献、
6)震災下の集落ぐるみの緊急対応としてのコミュニティネットワーク、
7)公共交通の維持と整備、
8)農村生活の実態と高齢者の生きがい保障、
以上8つの個別研究テーマの中から学生ひとりひとりが自己の研究テーマを設定し、夏休み期間の本調査の後、半年かけて学習してきました。

今回は、その学習成果を地域の方に報告し、また、コメントもいただくことを通じて実態に対する理解を深めることを目指した実習報告会でした。

新型コロナウイルス感染防止対策として、厚真町豊丘地区公民館・厚真町役場・旭川大学の情報教育研究センターの教室・学生自宅とをオンラインで結んでの4次元中継によるライブ型の報告会を実施しました。

報告会の冒頭では、包括連携協定を結ぶ厚真町役場ならびに厚真町豊丘自治会の町民のみなさまに対して、藤原学長より、「遠隔での実習報告会であっても、学生同士また大学と町民のみなさまが調査結果を共有できること、研究成果を地域に還元できることは大きな意義がある」として、コロナ禍でありながらもオンラインでの聴き取り調査など学生の調査実習にご理解とご協力を賜りましたことの感謝の意が述べられました。

実習を受け入れていただいている厚真町豊丘自治会自治会長の青木様からは「2018年から豊丘のコミュニティについて毎年テーマを変えて調査研究していただいており、毎年その調査結果の話を聞くことを楽しみにしているところです。私たちの自治会も高齢化が進んでおり水稲を中心とする第一次産業は特に高齢化の傾向が顕著で営農を辞める方も増えている状況があり、加えて高齢化に伴い自家用車の運転を見合わせる方も多くなっている状況にあります。今回の研究テーマの中には今、自治会が抱えている問題、これから起こりうる生活問題がありますので、みなさんの研究成果を基に今後の問題解決に向けて取り組んでいきたいと思いますし、皆さんにはこれからも協力していただきたいと思います。」と挨拶が述べられました。

厚真町役場まちづくり推進課課長の藤岡様からは「コロナ禍においてコミュニティにおいてはその活動の場が減少するなど、これまでの農村地域や高齢者のコミュニティが抱える課題が進行あるいは深化していると感じているところであります。今回の調査実習では農村地域の後継者や新規参入者の問題、地縁コミュニティによる共助について、また、地域活動を支える足である公共交通の問題など、地域が今まさに直面している課題について調査をされており、地域住民から直接聴き取り、取りまとめ、分析していただいた今回の皆さんからの報告は今後のまちづくりにおいて大変有意義なものだと考えております。この度の調査実習の経験を学生の皆さんの大きな財産としていただき、また様々な地域のリーダーとなられることをご期待申し上げます。」と挨拶が述べられました。

その後、学生30名が一人3分間の持ち時間でオンラインによる口頭発表を行いました。

苫小牧民報の石川記者の記事では、「助け合って生活」の大見出しのあと、学生の皆さんが「豊丘地区の住民生活実態調査」の調査結果について、口頭発表した内容の詳細が網羅されました。

また、北海道新聞の木村記者の記事「近所と交流 生きがいに」「結束力 被災時に生きる」という見出しに象徴されているように、学生の皆さんの発表内容の要点が記事に整理されたかたちで、報道いただきました。

報告会の様子の詳細は、添付の新聞記事をご参照ください。

学生ひとりひとりが、3分間の限られた時間で他者に伝える貴重なプレゼンテーションを経験しました。限られた時間の中で「自分のテーマや関心は何であり、何がわかり、何を伝えたいか」を熟考し伝えることは、これから社会人として、また職業現場でも常に求められることです。

研究発表の後、学生代表の4名から地域のみなさまに向けて挨拶がありましたが、今回の実習の経験を今後の学びや就職後の実践に生かしていきたいとの決意表明が込められました。

授業担当の嶋崎先生の「(歴史的な視点からの見解を求める声も寄せられ)、まだ調査しきれていない。今後、その部分も実感できる機会を、訪問して、できたら」というコメントも記事となり、今年度の実習の残された課題として、次年度、また厚真町豊丘自治会のみなさまに調査の継続と受け入れをお願いいたしたく思います。

 

今年度も実習にご協力いただいた厚真町のみなさま、ありがとうございました。

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