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ニュース

旭川大学ボランティアサークル円陣~EnginE~第12回東日本大震災ボランティア活動報告

2016年10月24日 月曜日 / カテゴリー ニュース, 部活動

Ⅰ 活動日程

平成28年10月7日~10月10日(移動日を含む)の4日間

 

Ⅱ 活動場所

岩手県宮古市

 

Ⅲ 活動概要

今回の活動の参加メンバーは円陣の学生7名に加え,サッカー部の学生3名と教員1名を含む11名でした。主な活動として、宮古市大通周辺での台風の被害で側溝に溜まった泥出し作業をしました。当初の計画としては活動初日にサッカー教室と復興市でのさをり織販売補助がありましたが悪天候等もあり、活動は行えませんでした。

 

Ⅳ 私たちが考えたこと

サッカー教室にしても泥出しにしても「ボランティア」ではなく、「仕事」として行えば対価(お金)が発生します。しかし、「ボランティア」で行えば発生しません。なぜならボランティアは基本的に無償で行うことが原則だからです。貴重な時間とお金を使ってボランティアに行き、そして学生である私たちに何ができるのか、という問いについて私たちは個人としても団体としても第一回の活動から真剣に考えてきたつもりです。今回初めて活動に参加する学生の中にも,現地に行くまで「なぜ、有限でとても大事な時間とお金を使ってわざわざボランティアをするのだろう?」と思っている人もいました。

しかしそのような学生にも現地に行かなければわからないことがたくさん見えてきました。例えば震災が起きて5年以上経っているのに多くの復興事業が現在も進行中です。また津波は私たちの想像を超えた高さだったこともわかりました。(津波の到達点が示されているプレートが町の建物の側壁に設置されています。)津波で壊れた建物がそのままの形で残されている場所もあります。被災した地域の現状をしっかりと見つめることの大切さとともに災害の記憶を風化させずに伝承させていくという思いを強く感じることができました。

活動2日目には泥出し作業を行いました。作業を進めていくうちに自然と会話が生まれて一緒に来た人との協力もスムーズになっていきました。そうすると仲間意識が出てきます。さらに、その地域の方々に必ずと言って良い程感謝されます。差入れや昼食まで出して頂き、人と触れ合う素晴らしさを感じることができました。

初めて活動に参加した学生の一人は「お金をもらうことだけが対価ではなく、人とのつながりや仲間ができたことや感謝の言葉をもらったこと、それがボランティアの対価であった」と述べていました。彼は「対価=お金」だと思っていた価値観が変容していった大切な学びの契機だったと感じています。

先述の問いに対する今回のメンバーの回答は①いわゆる未災地における記憶の伝承②人の絆を深めて広げる、ということになります。まだこの回答は最終的なものではありません。今後も岩手県で活動を続けていく中で、そして卒業して社会人として働いていく中でさらに考え続けていきたいと思います。

最後になりましたが、私達がこの活動をしていく上で多大なご理解とご尽力をされている岩手県宮古市の皆さま、北海道新聞社会福祉振興基金、今回の活動を引率したサッカー部顧問の木崎先生をはじめ,旭川大学の教職員の皆様にこの場をお借りして篤く御礼を申し上げます。

 

(今年度の活動は北海道社会福祉振興基金の助成を受けて実施されています。)

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