学長予定者三上隆氏と旧統一教会関連団体との関係に関する報道と旧統一教会に対する本学のあり方について

 
　本学の次期学長予定者三上隆氏に関する10月下旬以降の新聞等の報道について、在学生と保護者の皆さん、そしてこれから本学への進学を考えている方々や多くの関係者の皆さんにご心配をおかけしています。
　三上氏と旧統一教会の関連団体の関係について、氏から詳細な説明を受けました。三上氏の旧統一教会の関連団体「日韓トンネル推進北海道民会議」への参画は事実であること、その関わり方は氏の研究分野であるトンネルに関する領域だけであること、8月に当該団体から退会したこと、以降完全に関係を断っていることが明らかになりました。
　本学は、過去における三上氏と「関連団体」との関係は氏の研究者としての専門分野に係るところだけに限定されていたことを確認しました。三上氏と旧統一教会の関係について、その懸念を払拭し、2023年4月にむけて市立移行の準備を進めていきます。どうぞ引き続き皆様のご理解とご協力をお願いします。
 
　改めて本学の旧統一教会に関する見解を明らかにしておきます。旧統一教会は、宗教法人の体裁を纏った宗教団体として1970年代以降多くの大学キャンパスにおいても活動を続けてきました。しかし、その教義や活動の仕方についてみると、極めて不適切・反社会的であると断定しなければならない内容です。多くの被害者を出した霊感商法や家族や生活を破壊する高額献金問題はもとより、真の信仰の自由を脅かすような「布教」の方法や家族のかたちを古い家父長制的な日本的家族に引き戻そうとする考え方、さらには性的少数者のひとたちの人権を蔑ろにする教義等、断固認めることはできません。
　旧統一教会の教義と一連の活動は、本学が積み重ねてきた、そしてこれからも目指す、普遍的な価値を大切にし高齢化と人口減少が続く地域社会の多様な課題に柔軟に取り組もうとする研究・教育活動とはまったく相いれないことを明らかにします。

2022年11月7日
旭川大学・旭川大学短期大学部
学 長　 藤 原　潤 一

 

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　この度は，私と日韓トンネルの関わりについての報道で，進学を考えている受験生及び保護者の皆様，そして関係者の皆様に大変なご心配とご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
 
　先般の報道は，令和4年10月25日に共産党から旭川市に対して申入れがあり，私と日韓トンネルやその他の団体との関わりについて確認を求められことが発端となったものであります。
　私が日韓トンネルの関係で講演を行い，日韓トンネル推進北海道民会議に参画していたのは事実でありますが，私がトンネルを研究の専門分野としていたこともあり，大学時代の恩師から技術的な面で参画をお願いされたのがきっかけでした。当時は当該団体と旧統一教会との関係性について明確な認識は持っておりませんでしたが，その後，旧統一教会に関連する様々な報道を受けて，技術的な立場としての関わりとはいえ，誤解を与えてはならないという考えから，今年8月に日韓トンネル推進北海道民会議を退会し，現在は関係を全て断っております。
　今回の一連の経過については，公立大学法人旭川市立大学の設置者となる旭川市長にも説明をしまして，市長からは，引き続き，令和5年4月の旭川市立大学並びに旭川市立大学短期大学部開学に向けての準備，そして開学後の学長としての職務を全うしてもらいたいとの話をいただいたところです。不肖ながら，与えられました職務を全うしたいと思っておりますので，何卒皆様の御理解，御協力をよろしくお願い申し上げます。
 

2022年11月7日
旭川市立大学・旭川市立大学短期大学部
学長予定者　 三　上　　隆