北海道通信に本学木下准教授の記事が掲載されました。
令和6年9月25日付の北海道通信「道内各校さまざまな取組紹介」に掲載されました。
令和6年9月4日(水)に旭川南高校にて、現場で勤務されている先生方に向けて、どのように生徒のメンタルヘルスに関わっていったらよいかについての教員向けの校内研修会が実施され、講師として参加致しました。
研修会のタイトルは、【『多種多様な視点からの不登校支援のあり方についての考え方』 ~家庭環境・病気や障害特性・ストレス脆弱性などの複合化~】です。
令和になってから不登校の生徒が急増しておりますが、不登校になってしまった理由を生徒に尋ねると、「学校へ行くことがめんどくさい」、「めんどくさいから学校へ行きたくない」と言い、不登校の原因がはっきりとしない場合が増加してきております。
最近の生徒は、空気を読む力が強く、繊細で、感受性が高く、学校等の集団の中で、なるべく周囲との摩擦を避け、目立たないようにする傾向が見られます。青年期(思春期)は、心身の成長に伴い多くのストレスを経験する時期です。この時期には、自己評価や他人との比較による内面の葛藤に直面します。これらの経験は、彼らの自己認識を深めると同時に、劣等感や優越感などの複雑な感情を引き起こすことがあります。
その結果、自己肯定感の低下し、直接的なメッセージや表現ではなく、意欲低下、無気力、苛立ち、自傷行為、そして不登校といった言葉なき現象として表面化していくことが見られることがあります。そのことについて具体的事例と共に、先生方に講義させて頂きました。
※北海道通信社、掲載の承諾済