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五所ゼミ

旭川断酒会の例会の見学を通して

2023年01月11日 水曜日 / カテゴリー 五所ゼミ

 五所ゼミナールでは12月7日に学外見学として、旭川断酒会に参加させていただきました。断酒会とは、アルコール依存症になってしまった人、なる可能性がある人、またはその家族が集まる団体です。旭川断酒会は毎週水曜日と最終月曜日に、中央公民館、いきいきセンター新旭川、健康福祉総合センター(剣淵町)で活動を行っていて、今回はいきいきセンター新旭川での例会に参加させていただきました。

 断酒会では通常、例会というものが行われています。例会では、自分の酒害体験をグループの中で語り合うことで様々な気付きを得ることや不安を取り除くことができる自助グループとしての機能をもちます。今回の例会の流れとしては、まず最初に3つの誓いをおこない、それぞれアルコール依存症の経験者が断酒会に出席して、断酒する決意を誓う「心の誓い」、アルコール依存症によって苦しめられた家族が酒害を理解して協力することを誓う「家族の誓い」、そして断酒会の場で酒害を認め、互いに協力し合いながら生まれ変わることを誓う「断酒の誓い」を全員で読み合わせました。あえて声に出すのは勉強と同じように声に出して読むことで、より文章が頭に入ってきやすいという効果があるからなのかと感じました。


※誓いを斉読します。


※「家族の誓い」は役割読みをします。

 次におこなわれたのは、会長による酒害体験であり、かつての体験に、アルコール依存症と診断されてから、1年4か月もの入院や、アルコールにより親族を悲しませてしまったこと、たった一杯のお酒を飲むだけですべて忘れてしまい容易に再発してしまったなどが語られました。聞いていてなかなかにつらい体験談であったため、アルコール依存症の恐ろしさを再認識しました。
 最後に質問の場を設けていただきました。断酒会の会員は年々高齢化してきており、若い人の入会が必要になってきていると思われるとの質問に対し、現状では、ネットを使った広告などは断酒会のメンバーが高齢なため、活用が難しいことや、そもそも酒が好きで飲酒がやめられないため、断酒が嫌いで、入ってもすぐやめてしまうという課題があるということが分かりました。次に、ソーシャルワーカーなどの援助職にはどのような対応を求めているかの質問に対し、アルコール依存症者は我が強いという特徴があることや、そのため飲酒中にあるときには適当に返事をして相手との会話を終わらせようとすることが多いとの話から、福祉として介入する際には、そこに上手く、どう説得するかがカギになっていくと理解することができました。


※酒害体験発表では、ありのままの過去や現在を語ります。

 今回で旭川断酒会の方々と関わるのは2度目で、中には以前に一緒にパークゴルフをおこなった方々がいました。また一緒にパークゴルフをやりたいと言ってくださったので、例会にも参加させていただきながら、夏にはパークゴルフを一緒にやりたいです!
 もし、自分のことでも周りの人でもお酒のことで不安なことや少しでもアルコールに依存しているかもと思った方は旭川断酒会と検索してみるとよいかもしれません。

https://www.asahikawa-u.ac.jp/au/wp-content/uploads/2023/01/IMG_7925-2-e1673431301964.jpg
※規模の小さい会では、体験発表ではなく断酒語録をメインに例会が行われていました。

コミュニティ学科2年  尾上瑞葵

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