長濱展開ゼミナールの開催:ゲーム ワンダーワールドツアー
長濱展開ゼミナールの活動報告です。
令和7年度のゼミ活動も今回で2回目になりました。
これから展開ゼミナールは8名の新しいメンバーで活動を進めていきます。
前回の1回目では自己紹介や今後の取り組みなどの基本的なことを確認し、本日は「ワンダーワールドツアー」というカードゲームをみんなで楽しみました。
(ワンダーワールドツアーのカードゲーム)
(ゲームが紹介された新聞記事)
このゲームは当事者のご家族が作成したもので、共生社会の実現を目的としています。
長濱ゼミでは、障害領域(主に知的障害)を主体とした活動を行っており、このような体験を通して共に生きることを理解することはとても大切なことだと感じています。
また、これから共に活動をするゼミ生がお互いに協力しながらゲームのミッションを達成することは仲間意識を高めることにもつながっていきます。
みんなでルールを確認し、2つのグループに分けて易しいミッションと難しいミッションそれぞれを時間内でクリアしていきました。
(まずはみんなでルールを確認し、グループ分けをしてゲームの開始です)
以下、ゼミ生の感想になります。
小坂 緋夏
ワンダーワールドツアーというゲームを通して、マイノリティについて考えさせられ、自分がその立場を体験したことによってどのような大変さがあるのか、どう不自由であるのかを学ぶことができた。
今までは、社会的不利な立場にある人に対しての理解はあったと思うが、その人たちがどう不利であるのか、そして、どう支援するのが当事者にとって一番良いサポートになるのかなどは、健常者である自分の考えでしか考えたことがなかった。
このように実際に自分がその立場になってみると、どう支援されるのが良いのか学ぶことができ、そして見えなかった点が見えてきてとても良いゲームであると感じた。
マイノリティというのは、全てにおいて理解されるというのはとても難しいと思うが、このようにゲームを通して楽しく、自分と違った体の状態を持った人、言い換えるのならば「個性」を体験することは、このような人たちにおける偏見をなくすための第一歩であると感じた。
(時間内のクリアを目指して皆さん真剣です)
北本 果澄
今回の『ワンダーワールドツアー』を通して、完全に旅行者になりきることはできなかったが、以前よりも障がい者の気持ちに寄り添うことができた機会だった。
ゲームをやっている中で、同じ障がいを持つ人との協力や周りからサポートしてくれる同級生がとても頼もしいと感じた。
このことから、障がい者が日々の生活の中で仲間や自分ができないことをできる人々に補ってもらう、助けてもらうということはとても嬉しいことや救いになるのではないかと感じた。
(それぞれの抱える障害を理解しながらゲームが進んでいきます)
佐藤 駿希
今回のゲームをやって見た感想でまず最初に思ったのは、自分が知らないような障害を持っている人がいたり、一見あまり生活に支障がないように思えるけれど色々なことで不安なことがあったりなど自分の知らない障害者の人達の苦労について体験を混ぜながら知ることが出来て良かったと感じたことです。
また、実際に旅行者を演じていて僕は小指しか使えない人でしたが、カードゲームをやるだけなら周りの人もいるのですぐに助けてもらえるけれど、これが実際に生活していく上でこのようになっていたら常に人に助けて貰ったりしないといけなかったり、ご飯を食べる時も補助してもらうことが必要になるのでそのような人たちを助けている器具などにも興味を持ちました。
(ゲーム開始、相手の紹介や状況をしっかりと確認していきます。真剣な表情!)
鶴岡 ゆい
今回、ワンダーワールドツアーというゲームをしてみて、人々が助け合うことの大切さを感じました。
まず最初になにも分からないなか、ゲームのルールをみんなで協力しやり方を理解して手探りではじめ、互いに教え合いながら徐々に理解していくことができました。
もし1人だったらルールも一切わからなかったと思います。
このゲームは一人一人に障害があって絶対に誰かが手助けしないとクリアできないというところに魅力を感じました。
耳が不自由な人にはジェスチャーなどで表現しないといけない、手が伸ばせない人には代わりにとってあげなければならないなど、協力することの大切さを学ぶことができました。
このゲームは、健常者でも障害者でも変わらず手助けしあう共生社会を目指す現代を表していると思いました。
とても楽しかったです!!
(カードにはクリアしなければならないミッションもたくさんあります)
薄 奈々実
ワンダーワールドツアーを初めてゼミのみんなでやってみて、共生社会を実際に体験することができて学びになった。
一人ひとり強みや弱みが異なる役を演じるのが意外と大変だった。
自分の障害を他の人に伝えて、自分のできないことはほかのメンバーの力を借りる、また他のメンバーができないことは自分が助けるという協力の大切さをゲームを通じて感じた。
また、今回はゼミのみんなでゲームをしたからすぐに手伝ってほしいと声を挙げられたけど、周りが知らない人ばかりだったらSOSを出せるのかなと思った。
共生社会について学ぶことばかりだった。またみんなでやりたいです!
(自分のことが伝えられる人もいれば、耳が聞こえない人など、さまざまな役割を通して障害の理解につなげていきます)
吉澤 佑駿
今回のゼミナールでのワンダーワールドツアーをやった感想として、同じゼミ生として仲の深まりを感じたと同時に共生社会の大切さを感じることができた。
耳が不自由な人、小指しか使えない人、言葉が話せない人などがいる中でそれぞれのできることをしてプレイしていくことは現代の社会において大切なことであり、足りていないものであると感じました。
言い方は悪いが少数派(障がい)と多数派(いわゆる健常者)が分け隔てなく助け合うことで社会から突き放されることのない世の中ができると感じました。
(自分の役割を遂行するのはなかなか大変です)
松橋 春瑠
ワンダーワールドツアーは個々によって声が出せない、文字が読めない、肘が曲がらないなどといった普段の生活ではできているようなことができないなどの障害があるので、カードを取るというひとつの動作やコミュニケーションのとり方を工夫しないと上手くみんなに伝わらないためゲームを進めるのがとても難しいと感じた。
また一人一人ができることを補い合ってサポートしながらゲームを進めていくことが重要であると感じた。
ワンダーワールドツアーを通して、その人にあったサポートの仕方を学ぶことができいい体験だった。
助け合うことでゲーム終了に繋がっていくため、時間内にみんな揃えることが出来た時の達成感が感じられた。
(お互いの役割を説明することで、どのような障害があるのか、どのように支援が必要なのかをみんなで考えていきます)
稲見 真緒
今回のゼミでは「ワンダーワールドツアー」というカードゲームをしました。
その中で旅行者(プレイヤーがなりきる人物)を決め、私は「ゆっくり100歳の旅行者」としてゲームをプレイしました。
ひじが曲がりづらい旅行者を演じるのは難しく、他の異なる特徴がある旅行者にカードを取る際に助けてもらいながらゲームをし、他の旅行者が困っているときには助けることができ、お互いに助け合い支え合っていると再認識することができました。
勝ち負けを決めるようなゲームではなく、協力しながら全員で条件をクリアし、決めた時間内で終えることによってクリアとなるので達成感がありました。
「視覚障害者」や「知的障害者」などといった言葉ではなく、「音で世界を知る人」、「絵で示すと、意思が伝わりやすい人」という表記になっており、素敵な言葉の表し方だと思いました。
(肘が曲がらないだけでも大変)
いろいろな感想を持ちながら楽しむことができた時間でした。
今回はカードゲームを通して障害を考える機会になりましたが、これから多くの学習とフィールドワークを通してたくさんのことを学んでいきます。
今後のゼミ報告を楽しみにして下さい。
長濱展開ゼミナール一同