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江口ゼミ

AWBC合同成果発表会で「旭川市長賞」を獲得しました

2018年03月01日 木曜日 / カテゴリー 江口ゼミ

 

日時 1月28日(日曜日) 13:30~15:40

場所 旭川市1条8丁目108 フィール7階

1月28日(日)、旭川ウェルビーイング・コンソーシアム(AWBC)が開催する合同成果発表会にゼミ生4人で出場しました。報告テーマは「食品ロスを取り巻く現状と永山地区の取り組み~食べ物を無駄にしない地域を目指して~」です。昨年の2年生の時は、同発表会に出場するものの、江口ゼミとしては数年ぶりに入賞を逃していたため、雪辱を期して発表会に臨みました。旭川医科大学、北海道教育大学旭川校、旭川工業高等専門学校、旭川大学など、市内の高等教育機関から15チームが出場しました。周りは強敵だらけでした。

実は、恒例の江口ゼミラーメンの出店で、毎回の売れ残りをどうするかが、私たちの悩みでした。廃棄すると罪悪感に駆られるため、麺パーティを開いて自分たちで毎日ひたすら食べたり、柔道部の筋肉づくりの栄養源として提供したりして、いわゆる「食品ロス」はゼミの課題にもなっていました。食数限定の「売り切れご免」ならロスは出ませんが、ゼミの経営哲学に合致しないので、それはできません。昨年4月、同じ問題意識を持っていた「永山まちづくり推進協議会」と、共同プロジェクトとして、食品ロスを低減するための「エコマップ」を発行することに合意しました。これが、今回の発表会のテーマとなる研究に取り組んだ契機です。

「e-Stat(政府統計の総合窓口)」に入って調べると、日本の食品関連業者が出す食品廃棄物は年間1,927万トン、そのうち可食(食べられる)部分である「食品ロス」は330万トンで、一般家庭も合わせると食品ロスは632万トンにもなることが分かりました。この量は世界全体の食料援助量の約2倍に当たります。おにぎりに置き換えると、日本人は毎日一人が1.2個を食べずに捨てている計算になりました。5人家族なら6個を毎日捨てているのです。加えて、食品製造業は食品廃棄物を最も多く排出するけれども再利用率が高くて最終処分量は少なく、外食産業は食品廃棄物は二番目に多いが再利用率の極端な低さで最終処分量は他より格段に多いという実態が掴めました。

日本で食品ロスを減らすには、外食産業の食品ロス削減の取り組みが最も重要な課題になるわけです。そこで、私たちは永山地区の外食産業に着目し聞き取り調査を行いました。上記の統計分析と聞き取り調査の結果を報告したのが、合同成果発表会のテーマです。

私たちの研究は「旭川市長賞」を獲得して、何とか昨年の雪辱を果たしました。また研究で得た情報を基に、食品ロスを削減する目的の「エコマップ」である『永山食べきりMAP』を作成して地域に配布しました。ゼミ生が一丸となって完成させた報告には何物にも代えがたい達成感がありました。食べきりMAPも好評で、新聞、雑誌、ラジオ、テレビなど多彩なメディアから取材依頼がきました。新年度もゼミ活動に打ち込み、2年連続受賞と食べきりMAP第二段の発行を目指して頑張ります。(3年生 川﨑隼斗)

 

 

 

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