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齋藤ゼミ

第6回模擬授業交換会(@北翔大学)への参加について

2016年02月24日 水曜日 / カテゴリー 齋藤ゼミ

齋藤ゼミおよび教職課程の有志は、模擬授業交換会に参加しました。この模擬授業交換会は以下の目標を掲げて2009年から毎年(2011年度は吹雪のため中止)実施されています。

参加大学の教職課程で学ぶ学生たちにとって

  • スキルアップのための「経験の場」であること。
  • 学びを深めるための「交流の場」であること。
  • 教育や教職への「意識を高める場」であること。

今年は2月13日に北翔大学で行われました(ちなみに昨年度は旭川大学で行われました)。学生、大学教員のほか現職教員及び出版社から50名を超える参加者が集まりました。北翔大学短期大学部、名寄市立大学、北海道情報大学、北海学園大学、旭川大学の学生たちが計8本の授業を行いました。また稚内と伊達からこの授業交換会のOB・OGが駆け付けてくれました。

旭川大学は12月から2グループに分かれて授業づくりに取り組みました。うち一本は中学校社会科(公民的分野)「現代に残る差別」で障がい者差別を取り上げました。グループを代表してSKさん(3年)が授業を行いました。もう一本は中学校社会科(歴史的分野)の近現代史から「戦時下の人々」の授業を行いました。こちらはKSさん(2年)がやはりグループを代表して授業を行いました。

以下は学生たちのコメント(一部)です。

他大学の学生との交流は十分ではなかった。授業準備をしてきた身としては最後まで観てくれたのは情報大の方が1名だけというのはかなりショックでした。他大学の授業を観る事は出来たかもしれないが、観せる事は出来なかったかもしれません。

現職の先生からは「オリジナルの授業をしていて現職から見れば素晴らしい。ただし学校で教える際には学習指導要領に基づいて教えることになる」というコメントをいただきました。僕はやはり学習指導要領を意識しながら教科書に沿って授業を進め、その上で発展的な要素を盛り込んでいくことが必要だと感じました。フィールドワークやインタビュー、文献を読んで教材研究を徹底して行ったので、言いたいことは増えた。しかし50分という授業時間内で伝えきる為には資料を精選していなかったのではないかと終わってみて思いました。今考えてみると僕達が1コマ90分の大学の講義で貰う資料よりも多いです。

模擬授業交換会に初めて参加して、授業づくりについて十分に学ぶことができた。また他大学の学生たちの授業を観ることもできて良かったです。また、学生同士でコメントをし合って新たな視点(特にグループ学習について)を得られたのは収穫です。

模擬授業交換会からだけではなく、授業準備においても多くのことを考えたようです。以下に一部を抜粋します。

【歴史的分野 戦時下の人々】

授業づくりを進めていくうえで徴用問題について多く学ぶことができた。韓国や中国とは歴史問題を抱えているが、双方の歴史に対する見方を知りつつ、極力公平な観点から判断することが大事だと思った。知ることがあって、その先に自分たちに何ができるかということがある。

徴用のことを知ってもその先、自分たちに何ができるのかという話にはなかなかならない気がする。私たちもそうなのだから中学生も「自分には関係ない」となってしまうのではないか。歩み寄りの道はないのか。この問題は人の命の問題。時間をかけて考えていくべき。共同プロジェクトのようなものがあれば参加したい。

日本は十分に謝ったと思う。またさらに「ごめんなさい」「ごめんなさい」と言い続けるのは日本の立場を悪くするだけではないのか。謝ったからこれから仲良くしていきましょう、というのが筋ではないのか。

【公民的分野 現代に残る差別】

「授業の幹」というものがなんとなくわかった気がする。ふりかえってみれば一本の幹は通していた。差別はなくならない。だけど「自分とは関係ない」ではなく、声に耳を傾けて理解しようとしていくことが大事。

今回は話をしてくれたMさんの思いを提示して、より他者に対する意識をもとうという授業だった。ただし最初の課題であった「対立と合意」、「効率と公正」からは離れた授業になってしまった。第6回模擬授業交換会

 

 

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