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齋藤ゼミ

旭川市立春光台中学校進路学習実施報告(2)

2020年07月15日 水曜日 / カテゴリー 齋藤ゼミ

7月7日(火)に旭川市立春光台中学校にて3年生を対象に、「総合的な学習の時間」に進路学習を実施しました。今回は同校から経済学部齋藤ゼミが依頼を受けた3コマシリーズのうちの2コマ目になります。それをこの秋に教育実習を行う浦田萌子(経済学部4年 大野ゼミ)、川村香奈(経済学部4年 大野ゼミ)、渡部創太(経済学部4年 張ゼミ)が授業者となって実施しました。

今回のテーマは「働くことについて考えよう」です。先週の授業では「人生」を大きなテーマとして扱いました。今回は社会や他者に関わっていく上で大事な「働くこと」についてより具体的に考えてもらう授業を計画しました。3年生は106人います。新型コロナウイルス感染防止のため、5時間目と6時間目に分けて体育館で同じ授業を行いました。

授業の導入部分では映像教材を見ました。人と関わるという観点から働くことについて意識するためです。次に「理容師」「介護士」「教師」のやりがいと大変さについて考えてもらいました。この3つの職業を多くの職業から例として選んだ理由は、前回の授業時に「将来就きたい職業」でこの3つをあげていた生徒がいたからです。また、身近な職業ということもあります。たまたま私たちの知り合いにいたので、直接インタビューをしてそれを携帯の動画で撮って、授業で流しました。生徒たちはそれぞれの仕事を身近に感じてくれたようでした。そして「どうしてこんなに大変なことがあるのにこの仕事を続けているのだろう」と発問しました。生徒たちからは「感謝される」「ありがとうと言ってもらえる」「好きなことを仕事としている」と言った意見が出てきました。そのうえで3つの職業のやりがいについて考えてもらいました。生徒たちのコメントは、「お金は大事だけど、お金だけではない」「人のために活動すること」「人との関わりが楽しい」「生活のため」など様々な意見が出ました。中学生たちは皆、自分の意見をしっかり持っていたように感じました。

私たちは「働くこととは人が支えあって活動すること」だと感じています。その言葉を伝えて授業を終了しました。夢を持っている生徒、模索中の生徒、夢を考えられない生徒・・・皆、それぞれだと思います。そして働くことについて人それぞれ考え方があると思います。ただ大事なことは、中学生が一人ひとりどのように生きていくのかについて考え、働くことを「我がこと」として捉えることです。今回がそのきっかけになってくれたら嬉しいです。

37,840時間。もし22歳で就職し、65歳まで1日8時間、週5日、月22日働いたとして積み重ねる時間です。とても長い時間です。だから働くことをより深く広く中学生には考えて欲しい。これから様々な人と関わり色々なことを知っていくことで新しい自分も発見していきます。ぜひ自分の意見をしっかり持って、自分の納得できる進路を切り開いてください。私たちも中学生の皆さんと出会い、新しい自分を発見することができました。とても中身の詰まった100分間でした。

最後になりましたが、旭川市立春光台中学校の千葉雅樹校長先生、舘山朋宏先生をはじめ先生方には厚く御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

(文責 経済学部4年 川村香奈)

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