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齋藤ゼミ

【活動報告】7月2日(金)に旭川市春光台中学校でオンラインヒューマンライブラリーを実施しました(No.1)

2021年07月30日 金曜日 / カテゴリー 齋藤ゼミ

2021年7月2日(金)に旭川市立春光台中学校の放課後学習サポートで「ヒューマンライブラリー」をオンラインで実施致しました。

「ヒューマンライブラリー」とは生きた人間が本役となり、一般の読者に貸し出す対話型イベント活動です。これは、こころのバリアを溶かし、多様な人を結びつけ、共感的理解を促進しダイバシティを育成する活動です。

5月から6月にかけて旭川市を含む北海道が緊急事態宣言の対象となり、従来おこなっていた対面の学習支援であるアテンダントサポートができなくなりました。また、春光台中学校でも通常通り学校行事が行えるかが不透明な状況になっていました。そこで中学校生活のイベントが少なくなってしまう生徒たちに、大学生の経験を伝えて、これからの生活をより前向きに考えてもらうきっかけ作りを目標としました。

今回は佐々木優汰(経済学部経営経済学科3年)、樋口迅人(経済学部経営経済学科3年)が担当しました。最初は佐々木が書いた「成功だけが全てじゃない〜受験の失敗〜」というタイトルの「本」を読みました。佐彼は受験、スポーツで様々な失敗を経験しました。失敗の際には、どのように乗り越えたか、どのように気持ちの切り替えたかなどについて話しました。

生徒からは、「中学校と高校での一番大きな違いはなんですか」、「やる気の出し方はどうしたら良いですか」など様々な質問がチャットで寄せられました。中でも「苦手科目はどのように勉強したらいいですか」という質問が一番難しかったです。「苦手科目は苦手でもいいのではないか。得意科目の得点で苦手科目の得点を埋めることがいいのではないか。また、苦手科目だからといってやらないのではなく、平均点くらい取る努力をするのがいいと思う」と答えました。生徒からの疑問に対し、本音で答えることが重要だと考えていました。ぜひ中学生には、大学生が実際にやっていた勉強法から何かしらのヒントを見つけ、自分なりの勉強の形を作っていって欲しいと思います。

樋口迅人は、「七転八起」という「本」を書きました。転校をきっかけに学校に馴染めず、進路、友人関係、自分自身にも自信を失っていました。しかし、自分の長所に気づくことができ、それを普段の生活で生かすことで自信になったというストーリーです。まだ自分自身のよさを理解していない中学生は多いと思います。彼は大学時代に勇気を奮って一歩踏み出して人に関わりました。そして自分に真剣に関わってくれる人たちに出会い、その人たちを信じることで他人への怖さや自分自身に対する偏見を乗り越えました。そして現在の充実した大学生活についても話しました。

生徒からの質問では、「人生において経験していた方が良いことはなんですか」、「過去辛いことがありましたが、今は幸せですか」という質問がありました。樋口迅人は、「過去の辛い経験が今の原動力となり、教師の道を目指すきっかけにもなった為、幸せです」と答えました。中学生も自分のよさを知ることで、自信に変えられるかもしれません。自分が活躍できる場や強みをぜひ見つけて欲しいと思います。

旭川市立春光台中学校のアテンダントサポートでは初めての試みとなりましたが、多くの生徒に集まってもらいました。しかし「オンラインの壁」もあり、伝えることの難しさについて考えるきっかけにもなりました。大学生が自己開示することで中学生との対話が生み出されることも経験しました。中学生からは、人生の先輩として、高校について、友人関係の質問が多く寄せられました。大学生にとっては自分の過去と今を比較し、自らを改めて見直す時間ができました。2学期以降、新型コロナウイルスが終息し、対面で生徒と交流できる日を楽しみにしています。最後になりますが、新型コロナウイルスが流行している中で、このような機会を設けて下さった旭川市立春光台中学校の大城校長先生をはじめ、先生方に厚く御礼申し上げます(文責 野田滉太 佐々木優汰 樋口迅人)

 

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