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齋藤ゼミ

【活動報告】北海道美深高校で異文化間理解の授業「馮迎春の学び」を実施しました。

2022年11月07日 月曜日 / カテゴリー 齋藤ゼミ

2022年10月8日(土)に美深高校で9名の生徒を対象とした『馮迎春の学び~異文化間理解のために~』を行いました。授業の内容は齋藤ゼミナールに所属する中国留学生の馮迎春の学びから異文化について考えてもらうものでした。「馮迎春の学び」とは、18枚のカードに書かれている内容が、彼の重慶(中国)と旭川(日本)の生活のどちらかについて書かれたものかを、馮迎春の立場になって考えるというものです。

 授業は馮迎春(経済学部2年、­重慶出身)の簡単な自己紹介から始まりました。次に、日本に留学した理由と、中国と日本の地域的な特徴について話しました。馮迎春の留学の理由は視野を広げたい、学んだ日本語を生かしたい、異文化を知りたい、日本の教育の雰囲気を経験したいなどの理由があります。また、中国の方言についても話しました。中国で広く使われる言語は標準中国語ですが、重慶と四川という地域でよく使われているのは四川方言です。標準中国語とアクセントに違いがありますが、彼は聞き取ることはできるとのことでした。一方で広州と上海の方言は「方言というよりも外国語のようだ」と彼は言います。アクセントだけでなく、漢字の読み方も全然違います。中国人でも他の地域に行って、交流できない人は結構いるということです。中国のことについて詳しく話しているうちに、生徒たちの緊張感も和らいできて、中国に対する好奇心も少し引きだすことができたように感じました。

 本題の馮迎春の学びでは、高校生が悩みながらも楽しそうに参加する様子が見られました。「私たちは○○だけど、馮さんは△△なんじゃない?」など、自分から見える世界だけでなく、相手を理解しようとする姿勢で取り組んでいたのがとても印象的でした。正解数は2グループとも高く、問題が簡単だったように感じました。その後の共有の時間ではたくさんの疑問や質問が出てきました。「(重慶では)病院に行くくらい辛いものを食べる」、「(重慶では)女性との食事は男性が全て払う」などという食習慣と恋愛観についての質問のほか、中国の場合、高齢者は働けないという社会問題についても質問がありました。食習慣や恋愛観の質問の際には、高校生からは笑いがおきました。さらに、今回の授業では子どもたちだけではなく、先生方も熱心に参加されました。皆、馮さんと中国に興味・関心を持ってくれているように感じました。

授業が終わってからも高校生や先生たちとたくさん話しました。重慶出身の馮迎春として、自分の文化をはっきり伝え、さらにそれを通じて、高校生と先生たちに授業を楽しんでもらうことができて本当に嬉しく思いました。

 今回の授業はゼミ担当の齋藤先生をはじめ、ゼミ生たちの協力のおかげで、うまくできました。また、この経験が自信につながっただけでなく、日中友好関係を深めることになったと感じました。美深高等学校の梅澤剛先生には貴重な機会をいただき、厚く御礼申し上げます。次の機会では、日本語の表現を簡潔にして、伝えたいことを分かりやすく表現できるように頑張りたいです。

文責 経済学部2年 馮迎春

経済学部4年 木村唯菜

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