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リチャード・カーン(Richard F.Kahn 1905ー1989)は、1920年代末に、ケインズに就いて経済学の研究を始め、当時、ケインズを取り巻いて活躍していた若手経済学者グループの中で、中心的・指導的役割を演じた人である。ケインズの革命的な業績の一つである「国民所得の乗数理論」は、カーンによる「雇用乗数」の概念がベースになっていることはつとに有名である。
本コレクション(全351点)は、マーシャル、ピグー、ケインズ及びカーンを始め、「ケンブリッジ学派」の基本的文献をほぼ網羅している。この中で、ケインズ関係のものは、未刊行の手稿をはじめ83点である。また、カーンの書簡や手稿なども含まれている。
目録として「Professor Lord Richard Kahn's Library of the Cambridge School of Economics from Marshall to Keynes」(旭川大学図書館、1993年11月発行)がある。


ジェヴォンズ(William Stanley Jevons 1835−1882)は、カール・メンガー、レオン・ワルラスとともに、近代経済学史上有名な「限界効用理論」の創始者である。 1871年「経済学の理論」を出版し、この中で彼は数学的手法を駆使しつつ、「限界効用理論」を展開し、経済学における限界分析の発展に寄与した。今日の数理経済学の草分け的存在であるといえる。
本コレクション( 全56点 )は、ジェヴォンズの生涯にわたる珠玉の著作と、彼の研究に関する重要文献である。
目録として「William Stanley Jevons:1835−1882」(旭川大学図書館、1995年12月発行)がある。