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栗田 克実 先生

地域の『こども家庭福祉』をn支える人材を輩出

コミュニティ福祉学科の特色

保健福祉学部コミュニティ福祉学科では、地域で生きづらさや困難を抱える人びとに寄り添い、生活を支える福祉の専門職を養成しています。

本学科では、国家資格である「社会福祉士」に加え、「精神保健福祉士」または「介護福祉士」の受験資格を取得することができ、卒業時には2つの国家資格の取得が可能です。あわせて、社会福祉主事および高等学校教諭一種免許状の取得も目指すことができます。

社会福祉士国家試験の受験資格を取得するためには、2年次・3年次に必修となる「ソーシャルワーク実習」を履修します。実習は、学外の福祉施設や相談機関で行われ、事前にしっかりと準備をしたうえで、実際の現場に臨みます。

実習先では、現場で活躍する社会福祉士の先輩が実習指導者として一人ひとり丁寧に指導してくださり、学生にとっては学びと成長に満ちた、心に残る経験となります。こうした実習を通じて現場とのつながりが生まれ、実習先がそのまま将来の就職先となるケースもあります。

さらに、ゼミナール活動をはじめ、フィールドワークや現場実習の機会が多く用意されており、保健・医療・福祉の専門職に求められる人間性を磨くとともに、専門的知識、技術、実践力を着実に身につけることができます。実践的な学びの機会が多く、現場から得るものが多いことは、充実は、コミュニティ福祉学科の大きな特色です。

大学生活においては、ゼミナールを通して得られる学びや仲間とのつながりも大きな魅力の一つです。本学科では2年次から専門的なゼミナールが始まるため、1年次の1月頃からゼミ選びが本格的に始まります。学生は、希望するゼミや取り組みたい活動について担当教員に相談しながら、それぞれ準備を進めていきます。

在学生は旭川市内・近郊、そして道内出身者が多い一方で、毎年道外からの入学生も増えてきています。教授陣も、地域福祉、こども家庭福祉、精神保健福祉、障がい者福祉、介護福祉、そして社会保障など、多様な専門分野をもつ人材で構成されています。なかでも、30年以上にわたり福祉施設で実践を積み重ねた後に、本学に教員として着任した北村典幸教授や長濱章雄教授等もおり、福祉の理論だけでなく豊かな現場経験に裏打ちされた実践的な学びに触れることができます。

卒業生は、高齢者の生活施設、障害者支援施設、児童養護施設、精神保健福祉関連施設、医療機関、市役所など行政機関、社会福祉協議会、福祉関連企業など、幅広い分野で活躍しています。

『こども福祉』・・・教育と貧困を学んで

私は「こども福祉(児童福祉)」を専門としており、「こどもの生活と自己肯定感(自尊感情)」、「(利用者の最善の利益)福祉専門職におけるストレスマネジメント」などを主な研究テーマとしています。担当科目は、こども家庭福祉論、社会福祉調査論、ソーシャルワーク実習などです。

私がこども福祉の分野に関わるようになった原点は、1990年代の半ば、福祉系の大学に通っていた時代にボランティア活動で深くかかわった「自主夜間中学」にあります。

その当時は、戦時中に就学期を迎えて何らかの事情で学校に通えなかった人びとに加え、不登校などさまざまな事情により、小・中学校の義務教育に十分に接することができなかった人びとがいました。さらには外国にルーツのある人びと、それ以外でもさまざまな背景から読み書きや基礎的な計算に困難を抱える人が存在しています。

文字の読み書きが十分にできないということは、仕事に就いて収入を得ることや他者とのコミュニケーションに始まり日常生活全般の両面で大きな困難につながりやすく、そうした人びとが学びを得る場として夜間中学で学んでいることを知ったことが、私にとって大きな問題関心の出発点となりました。

大学の学びを豊かに、楽しく!・・・栗田ゼミの活動

栗田ゼミナールでは、2年次から4年次までの3年間を通して、地域のこどもを中心に据えながら、人と人、地域と地域を結び、社会課題の解決に向けて実践的に学ぶフィールドワークに取り組んでいます。

2020年から、春光台地域の住民組織が主催する「春光台未来プロジェクト」「エコチャレンジ!CLEANGO(クリーンゴ)」の運営に参画し、すべての参加者がこどもたちの意見や提案に耳を傾け、それを地域住民が受けとめ、支え、協働へとつなげる実践に取り組んでいます。

この活動は、こどもと地域住民、さらには子育て世代を含む多様な人びとのつながりを育むものであり、地域における見守りや支え合いの基盤づくりにも寄与しています。

以降、こうした地域実践を毎年継続しながら、学生一人ひとりがこどもとおとな、こどもと地域をつなぐ担い手として成長していくことを目指しています。

また、ゼミでは、児童養護施設、行政機関、こどもの居場所など、こども福祉の実践現場に触れる機会を大切にしています。

学生が現場での学びを通して、福祉専門職としての役割や使命を具体的に理解し、自らの進路や将来像を主体的に考えることができるよう支援しています。

栗田ゼミの卒業生の進路としては児童養護施設への就職が多く、道内だけでも20名以上を送り出しています。こうした実績は、本ゼミが地域と実践に根ざした学びを積み重ねてきたことの一端を示すものといえるでしょう。

ゼミ生からは、「学ぶことが楽しい」「活動を通して達成感を得られる」といった声も寄せられており、実践と対話を重ねながら、地域福祉の担い手としての力を育む学びの場となっており、卒業生が地域の福祉を支えているということを誇りに思っています。

“ACU”で未来につながる確かな学びを

大学生活は、新しい知識と出会い、自分の可能性を広げていくかけがえのない時間です。

とくに国家資格につながる専門的な学びを大切にしながら、学生が一歩ずつ力を伸ばし、自信をもって社会へ羽ばたいていけるよう支援しています。

授業や実習への積極的参加や日々の学びの積み重ねは、確かな知識・技術の習得に留まるものでなく、主体性や継続する力を育てます。そうして身につけた力は、卒業後、さまざまな現場で人を支え、社会に貢献していくための大きな土台となります。

いま、勢いのあるACU=『旭川市立大学』での学びが、学生一人ひとりにとって、自分らしい未来を切り拓く力になることを願っています。