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北村ゼミ

[速報] 2024スタディツアー 2日目(10月6日)

2024年10月06日 日曜日 / カテゴリー 北村ゼミ

障害者福祉の原点と現場からの学びを深める北村ゼミナールの「2024スタディツアー」、2日目(10月6日)の報告です。

❹カルルス温泉(登別市)

前日に鈴木旅館入りしたゼミナール一行。カルルス温泉は1899(明治32)年に開湯し、当時まだ精神病の治療が未確立の時代に、精神疾患に効果があるとして、全道各地から多くの精神病患者と家族が藁をもすがる思いで、ここで湯治した記録が残っています。当時の寿旅館(現在の鈴木旅館)にも旭川から患者が湯治で身を寄せていた新聞記事が北村研究室の調べで明らかになっています。また、監置室のような静養室が設置され、その機能について考察した論文を3年前に発表しています(旭川大学保健福祉学部研究紀要第13巻,pp81-84,2021)。今回のスタディツアーでは鈴木旅館で合宿し、カルルス温泉の精神保健福祉医療的価値について現地を視察し、ゼミ生たちは当時の精神病患者らに想いを馳せました。

カルルス温泉の鈴木旅館

カルルス温泉の適応症

100年以上前の精神障害者と家族たちに想いを馳せて

 

➎IRENKA(イレンカ)

社会福祉法人ホープが登別温泉のど真ん中で店を構えるハンバーガーショップ「IRENKA」(イレンカ)で、ハンバーガーセットをテイクアウト。前日のカフェリムセに続いて、障害者の就労支援事業を展開する社会福祉法人ホープの事業をあらためて学び深めました。ハンバーガーを食べたゼミ生たちは「なまらデカくて旨い」と満足していました。

IRENKA前で

メンバーの皆さんからお話を伺う

 

❻入江貝塚

スタディツアーのラスト、北村ゼミナール一行は、ユネスコの文化遺産に登録され3年を迎えた北海道・北東北の縄文遺跡群のひとつ、洞爺湖町にある「入江貝塚」を訪れました。入江貝塚で発掘された第9号人骨は、生前にポリオ又は筋ジストロフィーに罹患した障害者の遺骨であることがすでに学術的にも明らかとなり、最近の障害者福祉関係著書でも紹介されています。この遺骨から、障害者を排除するのではなく、コミュニティが共同で介護・支援をしていた数千年も前の縄文人の人々を想い、現代の政策に活かすべき福祉の原点を考察したゼミ生たちでした。

入江貝塚にて

縄文時代の生活を想い描くゼミ生たち

以上、2日間にわたる北村ゼミナール「2024スタディツアー」の速報でした。ゼミ生たちはこの2日間をふり返り、「ひとりでは学べないことが、ゼミだからこそみんなで一緒に経験を共有することができ、とても新鮮だった」と口にしていました。

スタディツアーの全容は、3月に開催される「全学教育活動報告会」で発表する予定です。

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