「分ければ資源」の現場 リサイクル施設の見学
2025年10月28日、8年ぶりとなる10月の積雪という天候の中、ゼミナール活動の一環として、新設された旭川市リサイクルセンターおよびREPLAファクトリーを見学した。
旭川市リサイクルセンターは、近文リサイクルプラザに代わり、今年10月1日より稼働を開始した新施設である。空き缶・空きびん・紙パック・家庭金物などの資源を受け入れており、収集車ごとに計量された資源はストックヤードに集められた後、破袋・選別工程を経て、スチール缶・アルミ缶・びんの色別に分類される。処理能力は1日20トンと以前より少ないが、人口減少やペットボトルの普及による排出量の減少が背景にあるという。
施設には窓ガラス一体型の太陽光発電パネルが導入されており、二酸化炭素の削減に貢献している。説明パネルや展示も充実しており、学習施設としても非常に有用であると感じた。
続いて見学したREPLAファクトリーは、プラスチック製容器包装の中間処理施設で、旭川市内の7社が共同で運営している。対象となるのは、購入後に不要となったプラスチック容器や包装材であり、ここでも手作業による異物除去が行われていた。近年では、リチウムイオン電池の混入による火災が多発しており、分別時の注意喚起が強調されていた。
今回の見学を通じて、機械化が進んでも人の目と手による選別が不可欠であること、そして誤った分別が現場に大きな負担を与えていることを実感した。ごみの減量と正しい分別の重要性を改めて認識する機会となった。
最後に、今回の見学に際しご協力いただいた旭川市環境部清掃施設整備課の関本様をはじめ、旭川市クリーンセンターの佐々木様、旭川市リサイクルセンターの高橋様、REPLAファクトリーの佐藤様に心より感謝申し上げる。
(経済学部3年 関口さくら)

旭川市リサイクルセンターのガラス瓶・アルミ缶・スチール缶選別

旭川市リサイクルセンターの窓ガラス一体式太陽光発電パネル

REPLAファクトリーのプラスチック製容器包装への混入物の展示

REPLAファクトリーの混入金属等不純物の手選別除去ライン
