【活動報告】愛別町愛別中学校で11/5(火)に進路啓発学習を実施しました
11月5日(火)に愛別町立愛別中学校2年生を対象に進路啓発学習を行いました。齋藤先生と大学生9名が参加し、愛別町愛別中学校の2年生と一緒に「働く」ということを考えました。
はじめに、齋藤先生から大学生(教職課程やゼミ)の地域活動について簡単に紹介をしました。そして「アルバイトのようにお金がもらえるわけでもなく、卒業や教員免許に直結するわけでもない。やらなくてもいい活動だ。それでも学生はなぜ熱心に取り組むのだろう?」と中学生に問いかけました。その後、5人の大学生が一押しの思い出の写真をスライドで提示し、1人5分程度で大学生が考える「働くこと」について発表しました。
北川愛花里(4年)は、旭川市役所から内定をいただいています。地方公務員を志望したきっかけは、これまでの人生で市役所の公的サービスに助けられその大切さを実感した経験と、ゼミ活動で子どもの居場所について考えてきたことがきっかけだと話しました。市役所の職員として人々の暮らしと生活を守り、旭川市が「居場所」となるように市民の手助けをしたいというのが志望理由です。
荒川遥葵(2年)は、将来教育に関わりたいと考えているため、教職課程を履修しています。普段も子どもたちとの関わりを大切にゼミ活動やサークル活動に取り組んできました。恩師や仲間との出会いなどが影響して、教育に興味を持っています。働いてからも、人と人との繋がりを大切にしていきたいと思っています。将来の選択肢を広げるためにも、「今を大切に!」というメッセージを中学生に伝えました。
若林蓮人(3年)は、教職課程を3年間履修してきましたが、教員という仕事が自分に向いているのかどうか不安を抱くようになりました。そこで、思い切って合同企業説明会やインターンシップなど様々なイベントに参加することで、視野が幅広く広がりました。今は教育系や金融系、公務員など様々な職種に興味を持ち、4年生になるまでには絞っていきたいと考えています。最終的に生徒たちには「迷ったら、行動!」を大切にして欲しいというメッセージを伝えました。
佐藤樹(3年)は教職課程を履修しながら興味関心があることや何が向いているのか今も悩み続けている最中です。そこでまず自分のしたいことや、逆に苦手なことにもあえて取り組もうとしています。今年は好きな音楽を楽しみにライブに20回行きました。テニスが趣味ですが、硬式テニスサークルが大学になかったために設立して部長になりました。さらにゼミ長も務めました。人をまとめることが苦手にも関わらず、大学生活で様々なことに挑戦し、行動力を磨いてくることができたと思います。多くの経験を積み重ねてきたことで自分の世界も広まっていきました。「とりあえず、やってみる」ことの大切さを伝えました。
中塚優也(4年)は、大学に入学してから「教師になる」という夢に向かって走り続け、様々な地域での活動に参加してきました。しかし、教育実習で現場の大変さや責任の重さを実感しました。本当に教師になりたいのか、教師になる覚悟はできているのかを自問自答するようになりました。進路について「(必要であれば)悩み続けなければならない」という率直な気持ちを中学生に伝えました。
大学生の発表を受けて、「働く」ことについてディスカッションをした際には、中学生がたくさんの意見を出してくれました。「お金のために働く」「(働くことは)やりがいがある。」という意見が多かったです。そこから生徒同士で深いディスカッションになり「お金+やりがい」という意見も出てきました。また、野球部に所属している男子生徒は「野球選手になるのは難しいかもしれないけど、野球選手をサポートするトレーナーの仕事に就けたらいいな。」と話してくれました。自分の好きなことを突き詰めて仕事にすることは一つの魅力ですが、好きなことを仕事にすることの難しさについても議論しました。
ディスカッションの後に、「絵を描くことが趣味」という生徒に対して齋藤先生が「(生きていく上での自己肯定感を大切にしてほしいという想いを込めて)好きなことをずっと突き詰めていければいいんじゃない。」とコメントしました。時間の関係上、一部の生徒から出た意見しかフィードバックができませんでした。そのため、大学に戻ってからGoogleスプレッドシートに中学生が記入してくれた全ての質問や感想に対して学生全員で手分けしてコメントを書きました。
今回の進路啓発学習では、積極的にディスカッションに参加するなど、生徒たちの活発な姿から多くの刺激を受けました。私たちが学校を出る際には、生徒たちが控室や玄関まで「名前覚えてね。」「いい勉強になりました。ありがとうございました。」と手を振り、見送ってくれました。私たちもとても心温まる場面でした。
最後になりましたが、愛別町立愛別中学校学校長村澤泰志先生、教務主任の山上宣和先生、教職員の皆さま、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
文責 経済学部経営経済学科 北川愛花里(4年) 佐藤樹(3年) 若林蓮人(3年) 荒川遥葵(2年) 鎌田隼太朗(2年)


