【活動報告】11月22日に、上川町子ども観光講座に参加しました
11月22日(土)に上川町かみんぐホールで開講された「子ども観光講座」に齋藤先生とゼミ生4名が参加しました。沖縄県にある名桜大学の寺本潔教授(観光教育学)が、上川町の子どもたちが年齢を超えて協力しながら学び合い、地域を見つめ直すことで地域活性化に自ら関わる意識を育み、多角的な思考力と企画力(観光マネジメント力)を身につける学びを経験することをねらいとして、この講座を開催しました。
具体的な内容はは「『観光の花びら』ワーク~上川町の観光資源を分類しよう~」、「ポジショニングマップ~客層に応じた旅行のタイプを考えよう~」、「上川町の観光パンフレットと地図を深読みしてニーズに応じた旅行を企画」、「未来の町の観光復興についてSWOT分析を介して話し合おう」の4部構成で展開されました。
最初に「『観光の学びら」ワーク~上川町の観光資源を分類しよう~』では、上川町の魅力を話し合いました。子どもたちはとても楽しそうに上川町の良さを話し合っていたことが印象に残りました。
次に「ポジショニングマップ~客層に応じた旅行のタイプを考えよう~」では、観光客の属性(年齢、職業、所得など)をもとにどのような旅行を好むのか考えました。旅行費と旅行のタイプの二軸を条件に旅行者を設定して、例えば「高齢者はのんびり過ごす滞在型だろう」「女子大生は観光地巡りを楽しむ目的型だろう」などと、子どもたちは色々想像力を駆使しながら考えました。一言に高齢者といっても「退職しているから節約したいのでは?」「もう悠々と老後を楽しんでいる」など異なる意見が出ていたため、とても興味深い学びになりました。
そして「上川町の観光パンフレットと地図を深読みして、ニーズに応じた旅行を企画しよう」は旅行者の必要感(ニーズ)、旅行者の欲求や願い(ウォンツ)、上川町の観光スポットでの需要(ディマンド)の3段階から観光客の求めているものを分析しました。上川町には季節はもちろん、旅行者の思いや感情に合わせた観光ができることに、子どもたちは気づくことができました。
最後の「未来の町の観光復興についてSWOT分析を介して話し合おう」では、上川町の今後の発展に向けて考えました。ここではSWOT分析を用いました。SWOTとは、上川町の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、怖れ(Threat)の4つの視点のことです。子どもたちにとって、未来の上川町について考えるのは難しかったようですが、諦めずに一所懸命考えていました。私たち大学生も同じですが、「正解」をすぐに求めずに、考え続けることがとても大事だと改めて思いました。
今回の講座では齋藤ゼミナールが重きを置いていた「地域を学ぶ意義」について深めることができました。これまで私たちは地域のよさを気付いてもらうことにより、地域に愛着を持つ・自分の居場所として地域を感じてもらうといった漠然としたものしかありませんでした。しかし、今回の講座では子どもたちは地域のよさや今後について考えていました。より具体的な内容だったために、より主体的に取り組んでいたように思います。
今の子どもはともすれば地域に愛着がない、よさに気づけていないと考えていましたが、考えている子どもがいるということを再確認できました。子どもたちが「地元の○○食べたいな」「地元はいいなぁ」と思えるような働きかけをするにはどうすればいいのか今後も考えていきたいです。
最後になりましたが、寺本潔先生そして上川町教育委員会の皆様、本日は貴重な経験をさせていただきましてありがとうございました。 (文責 経済学部経営経済学科 2年 五十嵐 彩衣 井上 雄斗 1年 藤平 理生 舟山 来希)
