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齋藤ゼミ

上川町立上川中学校進路啓発学習(中大連携事業)に参加しました。

2016年06月22日 水曜日 / カテゴリー 齋藤ゼミ

6月21日(火)に上川中学校3年生の進路学習の授業にゼミ生全員で参加した。テーマは「社会を生きていく上で必要な力」だった。いきなりこのテーマでディスカッションをしても意見が出てこないのではないかという心配があったために,まず6月上旬に自分たちの考える「社会を生きていく上で必要な力」をゼミ中にまとめて中学校にメールで送った。6月9日にそれに対する中学生の意見やコメントを頂いたので,14日のゼミではそれを皆で読んだうえで,気になった意見や共感できる意見をまとめた。21日にはそれをもとに大学生が回答しながら中学生と対話をしていく授業形態になるようにした。

当日には私は書記の仕事を当てられていたために1歩引いたところから話を聞くことができた。同時に参観されている先生方がどのような話だと興味を持って下さるのかについても意識した。ゼミ生たちの話は皆それぞれ面白かった。(少し上から目線になるかもしれないが)「みんなこんなに考えて話をしていて凄い」と思った。しかし一方でゼミ中にはあまり発言が無いのは何故だろうとも思った。事前準備で話す場面が予め決められていたからとも思ったが自分の中では答えは出ていない。

 私自身は中学生に「諦める力」について話をした。学校に着いてから中体連を控えていることを知ったので,最後の大会なのに「諦めてもいい」と誤解されてしまわないように当初予定していた話の構成をかなり変更した。ここで私が意識したのは生徒たちと先生方の目線だった。最初に「中体連前にこんな話をするのはあれだけど…」と切り出した時には笑っている生徒もいれば下を向いている生徒もいた。しかし話を進めていくうちに顔が上がってきて全員が自分と目を合わせてくれていた。女性の先生も頷きながら話を聞いてくれて最後には自然と拍手が起こった。これは自分の中で大きな収穫であった。今の社会では諦めないでやり切ることを美徳としている風潮が強い。それにもかかわらず「諦める力」について話したので,「この大学生は何言ってるんだ」と思われたかもしれない。しかし悪い時間ではなかったと思う。ただ,生徒たち一人ひとりの解釈の仕方で糧にもなるし,失敗した時の言い訳にもなってしまう。木曜日以降に担当の先生から生徒たちの感想シートが送られてくる。それを見るのが怖い気もするが,楽しみでもある。(文責 経営経済学科3年 木村駿斗)※写真の掲載は許可を頂いております。

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