30℃越えの暑さが続く7月9日、高齢者の健康支援と交流を図る「永笑（とわ）のつどい」を永山園にて開催しました。

前回の講話した熱中症の復習を行い、それに引き続くテーマ「脱水症」が今回の講話でした。

熱中症対策には、水だけでなく電解質や糖分を補うことが必要で、学生が写真を見せて脱水症を補う飲物として写真で紹介すると「スポーツドリンクってスポーツをする人が飲むものだと思っていた」「お店で売ってたかなー」「ほら、この会場の自動販売機にもほれ、あそこにあるよ」「値段は100円位？85円位？」と様々な関心を寄せた質問がありました。

回想法（昔のことを思い出すことで脳を活発に活動させ認知症予防を図る）では、夏祭りも控え、永山屯田まつりや永山神社など、夏と地域行事を掛け合わせた写真を話題に。「大きな太鼓の音がするんだ」「去年は大雨で練り歩けなかったんだ」と様々な祭りの思い出に花が咲きました。

昔の俳優や歌手の写真では、そのお父さんの話題と学生も知らない話にもなりましたが、今回2回目の講話担当の2年生は落ち着いたもの。参加者の返答から更に話題を膨らませて進行していきました。

そして、今回は1年生も講話に初挑戦。

こちらは参加者の方が動画を撮っていて下さり、その後のフリートークで「どうだ、自分が話してたの見てみるか？」と見せて下さいました。やってみると流暢に話す難しさ、嘔吐や悪心など、参加者に聞きなれない言葉を使っていたこと、また意味をよく理解して説明することが大切、など、実践したから気づけることも多くありました。

その後の血圧測定では、いつもより血圧が高い方が。どうしてだろうと考えてみると「あ！今朝食後に血圧の薬飲み忘れたわ！」と。加えてお話を伺うと食事をするところは、色々な人が行き交い、雑然とするので自室に薬は置いていたそう。今日は朝食を摂ってこの会参加のためのバスの迎えが来たことで、うっかり薬を飲まずにバスに乗ってしまったのだそう。

「血圧計は持っているけれど使い方がわからないから測っていない。でも古いものだからここへ持って来て使い方を訊くのも恥ずかしい」「１人で腕に巻くのがなかなか面倒」などという声も。

その人の生活に合った内服管理ができるにはどうすると良いのだろう…。面倒で血圧を測らないのではない。様々な理由を参加者は持っている…。新たな今後の支援テーマをいただきました。

暑い夏も体調を崩さず、お元気にお過ごしいただきたいと感じた今日のつどいでした。