9月20日（火）、103ゼミ室にて第3回現代メディア研究会を開催しました。第1回と第2回は映画作品を鑑賞しましたが、今回は短編漫画を題材としました。課題図書は、よしながふみ（2003）『愛すべき娘たち』です。第4話を読みました。北海道教育大学旭川校の学生も加わり、7名の参加者が集まりました。現代メディア研究会では、所属や立場関係なくフラットに議論することができます。

　今回のディスカッションテーマは、①登場人物を魅力的だと感じたか、②あなたを支える友情はどんなものか、③本作は約20年前の作品だがこの20年で「女性の連帯」はしやすくなったかの3つです。

　この作品では、中学時代の友人である女性3人の関係について過去を振り返る形で描かれています。議論を進めていく中で、人間的な魅力とはどういうことかを考えたり、自分を支える友情の濃淡を考えたりしました。本作は昔の作品ですが、現在の社会を描いているのではないかと思うほど女性の困難がリアルに描写されています。Twitterなどソーシャルメディアの利用について取り上げながら、女性の連帯への意見を述べ合いました。4年ゼミで、杉田俊介（2021）『マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か』を読んでいるので、テキストで学んだことも共有されました。最後は、ジェンダー教育の話まで議論が広がりました。

　現代メディア研究会の面白いところは、多様な背景を持つ人が参加するため、議論が当初思ってもいなかった方向へ展開する点です。議論内容は難しいですが、難しくても粘り強く意見を述べるトレーニングになります。私は初回から参加しており、毎回楽しいな〜と思っています。

　次回は10月に開催予定です。田中先生の講義科目でアナウンスがあります。気軽にお越しください。

テーマにしたがって議論が行われます

時には脱線することも（そこから新しい展開が生まれたりします）

皆勤賞メンバーが複数

4年　石川真白