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田中ゼミ

第8回現代メディア研究会を開催しました

2023年02月13日 月曜日 / カテゴリー 田中ゼミ

 29日(木)、第8回現代メディア研究会を開催しました。今回は、黒川伸一先生(公法学)、村尾太久先生(法理学)、古松丈周先生(社会思想史)にゲストとして参加していただきました。超豪華メンバーです!

 題材は、スペイン内戦を背景に家族を描いた映画『エル・スール』(1983)です。鑑賞後、父と娘についてディスカッションしていきました。

 まず、父について、参加者全員で議論を行いました。参加者はそれぞれ異なる視点を持っており、皆さんの解釈を聞く度に、自分の映画の見方は浅いなと実感しました。父が沈黙するシーンについて話した時、「ことばで伝える力を持たないことがわかるダサいシーンだ」と捉える人と「自分の世界に入り込んでいて娘の存在にさえ気づいていない」と捉える人がいました。また、父の選択についても議論がありました。先輩の原田沙綾さんは、一貫して父のダサさに言及しており、父の選択にも批判的でした。村尾先生は、父の選択へ対して「『娘の成長を待った』という風にも考えられるのでは」と否定的ではない考えを示してくれました。どちらも私にとっては新鮮な解釈で、作品への理解が深まる楽しいディスカッションになりました。

 娘については、先生方がディスカッションを行い、私たち学生はオブザーバーとして参加しました。先生方は、時代背景など作品の描写だけではない範囲も分析することで、より深く作品を読解しているように感じました。「なぜ女性である主人公へ男性も感情移入できるのか」と「なぜ主人公は南へ向かったか」というトピックでは、先生方の中で完全に意見が割れており、教員同士のバチバチしたディスカッションを目の前で見ることができました。特に黒川先生と田中先生がやり合っているのが面白かったです。いつかこのような議論に自分も参加できるようになりたいと思いました。

 今回初めてメディ研に参加したのですが、時代背景から考えることやメタファーを読み取ることを学びました。私は高校まで部活動に専念していたので、大学に入学してから映画鑑賞や読書の面白さに気づきました。メディ研に参加して、これから新たな感性を身につけたいです。

 

父、許すまじ

 

許さないんだ…

 

飛ばす黒川先生と大ウケする田中ゼミ生

 

田中先生「南へ向かうと決めたのは本人では」

 

黒川先生「いいえ、社会に押し出されて南へ向かったんです」

 

「だって南に行くしかなかったでしょう」

 

「アレッ?」

 

黒川先生、村尾先生、古松先生、ありがとうございました!

 

先生たちも先輩たちも優しくしてくれて嬉しかったです

 

2年 三上慶太

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