第10回現代メディア研究会を開催しました
4月8日(土)、第10回現代メディア研究会を開催しました。記念すべき10回目です。めでたい!今回は、ゲストとして、本学図書館職員の江尻さんと性教育に関わる社会活動を行っている宮坂さんをお招きしました。お二人とも2回目の参加で、「また行きたい」と思ってもらえたのが嬉しかったです。
題材は、アンソニー・ギデンズ『親密性の変容 近代社会におけるセクシュアリティ、愛情、エロティシズム』の序論です。ディスカッションテーマは、①友だちをどうやって作るか、②他者との親密性は実現できているかの2点でした。
テーマ①については、田中先生曰く「社会人になってからすごく難しいと感じている…」ということで、みんなで相談に乗りました。普段話題にする内容ではないので、言語化するのが難しかったです。「受動的に振る舞っていたら、自然と友だちができた」という意見が多く、田中先生は「参考にならない!」と困っていました(笑)。
テーマ①では、意図せず疎遠になってしまった友だちを追いかけるか追いかけないかという話題にもなりました。意見が真っ二つに分かれ、最も盛り上がったシーンでした。追いかける派の意見としては、「傷つくこともあるかもしれないが、行動しないとプラスなことが起きない」という意見が出ました。一方、追いかけない派の意見としては、「相手の返答がネガティブだった時に傷つくのが嫌だ」「追いかけなければマイナスは生まれない」という意見でした。私は追いかける派だったのですが、追いかけない派の人たちの意見もとても共感できました。
テーマ②では、積極的に行動していく田中先生率いるぐいぐい軍団と、受動的に人と関わることが多い扶くん率いる穏やか軍団に分かれてディスカッションする場面がまたしても見られました。追いかけるか追いかけないかの時と同じ分かれ方でした。皆さん一貫性がありますね。
テーマ①と②のどちらでも、3年生の藤澤さんは、常に明るい気を燦々と振りまいて大活躍していました。私の考えるMVPは、例えを挙げながら理解しやすいように話してくれた江尻さん、場を回して活発なディスカッションにしてくれた宮坂さんです。ぜひまたいらしてください。
友だちの話題に気を取られて、親密性/信愛(intimacy)に関わる議論が十分にできなかったため、次回もギデンズを題材にします。経済学部の先生方が来てくれないかなとちょっと期待しています。ディスカッション終了後に行ったミーティングでは、「先生たちが来る回は予習して臨みたい」「振り落とされることなくどうにか着いていきたい」というガッツ溢れる意見が出ていました。準備してくるので、どうぞよろしくお願いします!
冒頭はテキスト本文を引用しながら「フロイトないわ〜」という話に
そして友情の話題へ
私的MVPのお二人(写真中央、右)
サンサンの藤澤さん
ミーティングも楽しかったです
今年はファシリも任せてください
4年 原田沙綾