専門ゼミナール前期のフィールドワークが近づいてきました。今回のフィールドワークでは、生活介護事業所が主催しますお祭りに参加してきます。地域に根差したお祭りに参加する機会を通して、多くの学びがあるものと思います。3年次の専門ゼミでは、知的障害のある当事者家族の抱える課題を研究テーマにしていますが、まずは交流をする機会を大切にして家族の思いに触れることができれば、ソーシャルワークの一環として今後の学習に活かせるものと思います。

自然豊かな美瑛の町なので、自然や美味しいものにも触れて（食べて）きたいと思います。

議論の内容をホワイトボードにまとめる熊谷さん。綺麗な字で丁寧にまとめられています。

長濱ゼミでは現在、論文講読にて、知的障がい当事者家族の現状と課題に焦点を当てて、母親の立場、父親の立場、きょうだいの立場、当事者と家族の関係、家族の関係性などについて学んでいます。そんななか今回のゼミでは、私たちがフィールドワークとして参加させていただく、生活介護事業所アトリエトムテのトムテ祭りのことについて議論しました。

アトリエトムテは美瑛町白金温泉近くの静かな森の中にある、生活介護事業所です。現在は18名(定員数20)の利用者の方がサービスを利用しています。

トムテ祭りでは、ご家族や地域の方々が参加し、音楽祭、ゲーム、屋台、作品展示販売、家族交流会が予定されています。

お祭りの準備から参加することで、地域に根差した事業所の実態に触れることを楽しみに議論をしました。お祭りへの参加では、当事者と家族・利用者の家族同士・家族と地域・家族と職員といった、それぞれのかかわりについて実践の場で触れてきたいと考えています。

家族の交流会では、どのような話が出されるのか、今後に向けた家族の思いはどのようなものか、障がいの受け入れなど、家族が抱える課題に触れていきたいと思います。

今回のお祭りの参加や家族交流を基に、後期のフィールドワークでは当事者家族への家庭訪問・インタビュー調査を予定しており、この交流を新たな気づきやインタビューの際の質問項目の精査につなげていけるようにしたいと思っています。

長濱ゼミナール3年　熊谷鈴夏