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田中ゼミ

第25回現代メディア研究会を開催しました

2024年07月03日 水曜日 / カテゴリー 田中ゼミ

 6月5日(水)、第25回現代メディア研究会を開催しました。題材は、映画『aftersun』(2022)です。ゲストとして、村尾太久先生が参加してくれました。

 映画では、父と娘のバカンスの様子が描かれています。ふたりは仲が良い親子で、微笑ましいシーンがたくさんあります。しかし、他方、父のメンタルヘルスの不調も描かれます。思考がぐるぐるしてしまう作品でした。ひとりで見るとつらくなりそうなので、メディ研のみんなで見れてよかったです!

 ディスカッションテーマは、①娘ソフィは父カラムをどう読解していたと思うか、②あなたはカラムを「よい父親」だと思うかの2つです。

 テーマ①です。私は、「娘にとって、全力で一緒に遊んでくれる優しい父」と考えていました。しかし、ディスカッションでは、「娘は父が無理をしていることに気がついていたのではないか」「病んでいる父を見て、娘が罪悪感を抱えてしまっているような…」という意見が出ました。田中先生は、父の表情・しぐさを指して「調子を崩している人のそれですね」と言っていました。村尾先生は、「私には彼が何に苦しんでいるのかわかりません」という村尾先生らしい話をしてくれました笑。それに対して、田中先生は「村尾さんはタフですからね。人間は弱いんですよ!」と返していて、先生たちの普段の会話が聞けて嬉しい気分になりました。

 テーマ②です。よき父の像について話しました。そこから発展して、「なぜ男性は、男性同士で弱さを見せ合うことができないのか」という議論になりました。「興味のない人をわざわざ助けようとは思わない」という男性参加者の発言に自分も共感しましたが、そのようにケアを引き受ける人がいないから、カラムは孤独になってしまったのかなと考えるようになりました。私の近くにカラムがいたら、頼ってもらえる人間になりたいと思いました。

 娘ソフィの性の揺らぎ(クィアネス)など他にも話したいポイントがたくさんある映画でした。ぜひ見てみてください。

 

いつもいすが遠い村尾先生

 

「ハイパーインフレーションで…」と笑いをかっさらう村尾先生

 

先生同士のラリーが1番面白いです

 

娘のクィアネスについても少しだけ話しました

 

監督インタビューの紹介なども適宜行われます

 

夏の映画を夏に見る

 

先生と話せると嬉しい

 

平日夜にありがとうございました!

 

楽しかったです

 

次回の題材は漫画『違国日記』です!

 

4年 三上慶太

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