北村ゼミナールの2024スタディツアーが始まりました。
北村ゼミナールの2024スタディツアーが始まりました。
北村ゼミナールは、「障害者福祉の歴史と原点を現場から学び市民にひろげるソーシャルワーク実践」をテーマに、前期は6月の第2回旭辰祭で福祉映画祭にとりくみました。そして、後期は登別・洞爺方面のスタディツアーから障害者福祉の原点と現場からの学びを深めます。まずはスタディツアー初日(10月5日)の報告です。
❶ウポポイ(民族共生象徴空間/白老町)
4年前にオープンした民族共生象徴空間「ウポポイ」では、アイヌの伝統芸能の上演などでアイヌの人たちの歴史と文化に触れ、社会福祉法人ホープが運営するレストラン「カフェリムセ」(就労継続支援B型事業所)でランチをいただきました。事業所で栽培した野菜を使ったアイヌ料理やカレーに舌鼓を打ちながら、障害のある人たちの就労の実際について、店長の田湯さんからご説明をいただきました。『ゴールデンカムイ』ファンのゼミ生たちは少し興奮気味のウポポイでした。
❷のぼりべつ東町ふれあいホーム(生活介護事業所/登別市)
社会福祉法人ホープが運営する生活介護事業所「のぼりべつ東町ふれあいホーム」では、施設見学と併せて、法人理事で施設長の山田大樹さんから、ご自身の経験を含め、障害のある人の支援にとって大切な視点などを教示いただきました。エンパワメントやストレングスの視点での支援についてゼミ生から質問が出され、利用者が主人公であることと、実践をすすめるうえでの大切な視点・援助のポイント(コツ)について山田さんから答えをいただきました。
❸知里幸恵銀のしずく記念館(登別市)
アイヌで初めてアイヌの物語を文字化した『アイヌ神揺集』の著書の知里幸恵さんの遺品や関連図書等を展示している「知里幸恵・銀のしずく記念館」を訪問しました。知里幸恵は7歳のときに旭川に移り住み、19歳まで家族と一緒に暮らした方で、ことし全国公開された映画『カムイのうた』を観たゼミ生たちは、記念館を運営するNPO法人知里森舎理事長の松本徹さんによる知里幸恵の生涯と功績についての解説に熱心に聴き入り、差別に抗しながら生き抜いた彼女に想いを馳せていました。
松本理事長から知里幸恵の生涯についてミニレクチャー