パスワードのリセットをリクエストしますか?

部活動

2022年度 震災ボランティアサークル「円陣-EnginE-」 活動報告

2023年02月25日 土曜日 / カテゴリー 部活動

2月9日から2月11日の3日間、メンバー4人と顧問の齋藤先生で岩手県宮古市にて現地活動を行いました。

 

初日の2月9日には田老でのフィールドワークを行いました。いまだに壊れた防波堤や曲がったままのガードレールなどが残っている反面、災害公営住宅や公園や野球場が整備されていました。かつての住宅地には空き地も多く、震災によって過疎化が一段と進んだことがよくわかりました。北上高地を降りてくる乾いた風が強く、刺すような寒さでした。

翌日の2月10日の午前には宮古市社会福祉協議会の渡部課長より震災当時から現在に至るまでの宮古市における被災者生活支援についてご講話いただきました。そして午後からは待ちに待った住民さんたちとの交流でした。3年ぶりに再会でき、本当に本当に嬉しかった。また皆さんがとても元気そうで安心しました。サロン活動に初めて参加したAさん夫妻からは3.11当日のことを事細かに聞くことができました。震災から12年が経とうとしていますが、まだまだ被災者の「心の復興」は遠いのかもしれません。住民さんたちからはまた「会いたかったよ」「来てくれてありがとう」「楽しかったよ」「また会おうね」「また宮古に来てね」との言葉をいただきました。心から良かったと思いました。

活動終了後には三陸鉄道に乗りました。宮古ー田老間は震災の5日後には列車が走った震災復興のシンボルです。白地に赤と青の帯が入ったディーゼルカーが走る姿を見て、被災者の皆さんがどんなに勇気づけられただろうと思いを馳せました。その後、宿泊先に戻ると、もう何年の付き合いにもなるBさんから6〜7人前の手料理が届いていました。ちらし寿司が特に美味しかったですが、他の料理も絶品でした。もちろん完食しました!!

最終日の2月11日午前中には「風の電話」と大槌町のおしゃっち震災伝承施設へ行きました。被災者の証言に衝撃を受け、涙が止まりませんでした。帰りのフェリーの中では「必ずまた行こうね」と皆で心に誓いました。

今回、初めて参加した伊藤穣(経済学部2年)は「『つながり』『居場所』『宮古の母』『無条件に受け入れてくれる』と言っていた先輩方の言葉の意味がやっとわかった」と言います。はるばる宮古に行く意義をしっかりと理解することができたようです。

今回の20回目の活動を最後に、旭川大学震災ボランティアサークル円陣を閉じます。そして新たに社会人サークルとして始動することになります。今日まで円陣の活動をつないできてくれた先輩方、12年間支えてくださった顧問の齋藤先生、協力してくださった宮古市社会福祉協議会の皆様、私たちを無条件に受け入れてくださり愛してくださった宮古市の住民の皆様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

12年間本当にありがとうございました。

 

 

TOP