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五所ゼミ

【文献購読①】漫画から精神病患者の日常を学ぶ

2022年07月28日 木曜日 / カテゴリー 五所ゼミ

 五所ゼミナールでは前期活動の一部である文献購読に、漫画を取り入れておこないました。文献を選定するにあたり、一般的な書籍ではなく漫画にした理由としては、漫画は私たち年代の身近にあるもので、何より読みやすいといったことがあげられます。さらに今回のテーマは「精神病について知ろう!」と思ったことで、難しい内容をわかりやすく理解するためにも効果的ではないかと考えました。
 いくつかの漫画の候補から、病気の症状など細かい部分もわかりやすく、さらに書籍と比べても理解が不足しないことが決め手となり、次の漫画を選びました。

◎七海仁 『shrink―精神科医ヨワイ―』(集英社、2019)はグランドジャンプで連載され、漫画の定番である「医療もの」の要素だけではなく、現代日本のかかえる社会問題も描かれており、患者が病気と向き合い続ける日常の描写が多いことが特徴です。現在まで全8巻あるエピソードの内、我々ゼミナールの生徒3人が選んだ第1話、8話、26話を読み解いていくことを目的としました。我々は、次の病気の話を選びました。

「パニック障害」(進藤)
「双極性障害」(尾上)
「アルコール依存症」(浮中) 

 
 漫画では様々な精神病患者が、主人公が勤めるクリニックに受診し、病気と向き合っていくという内容です。エピソード毎の病気の種類の説明が長く、難しいと感じる点もありました。我々は通読したうえで、まず病気の症状や特徴と思われるものを抜き出し、そのうえで「日常生活の支障」や「精神病への理解」、「現在おこなわれている治療法」などテーマを決め、各エピソードについて意見や感想を述べ、そのうえで「必要な支援について」等のグループセッションをおこないました。



 我々は、本を読むまでは精神病患者とは主に投薬によって、医者と患者のみで闘病していくという考え方でした。しかし、読み進めて行く中で、精神病は自助グループへ参加するケースがあるなど、病気と生活しながら参加ができる治療があるということを知るきっかけになりました。さらに、精神病は周りと協力していくことで効率的に治療を進むことがわかりました。

 今回の文献購読を通じて精神病に対する理解が深まり、また患者というものをより身近に感じることができました。さらにこの漫画で得た知識は、この後に予定している精神障害者施設・機関見学と現場に生かすことが期待できると思います。
                 (文責:コミュニティ福祉学科2年 浮中大輔 尾上瑞葵 進藤小雪) 


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