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五所ゼミ

フィールドワークレポート②:法務史料展示室・メッセージギャラリー編

2025年10月07日 火曜日 / カテゴリー 五所ゼミ

ハンセン病資料館の見学に続き、戦後の司法制度改革や刑務所・少年院の歴史、保護観察制度、BBS(Big Brothers and Sisters Movement)運動などの変遷を学ぶ一環として、法務省旧本館赤レンガ棟(東京都千代田区)への学外見学を行いました。

赤レンガ棟内にある「法務史料展示室・メッセージギャラリー」では、明治期の司法制度の近代化に関する貴重な史料が数多く展示されており、復元された明治の雰囲気漂う部屋や、自由民権運動に関する事件資料などを通して、日本の司法制度の歩みを体感することができました。

【赤レンガ棟の歴史的背景】
明治政府は、条約改正に向けて近代国家の体制整備を進める中で、明治19年に西洋式官庁街の建設を開始しました。その象徴として、司法制度の近代化を示す赤レンガ棟(旧司法省庁舎)が建てられました。
東京大空襲などの戦災を経ても一部が残り、1950年に復旧工事が行われ、現在も歴史的建築として保存されています。

【展示室での学び】
展示室では、明治期の司法制度の整備に尽力した司法省の活動や、外国人顧問の貢献、法務行政の沿革などが紹介されていました。
板垣退助の暗殺未遂事件や、犯罪者への入れ墨の位置を示す資料など、当時の司法制度の実態を知ることができる展示もあり、学生たちは大きな関心を寄せていました。

今回の見学を通して、日本の司法制度の歴史的や制度形成に関わった人物への理解を深めることができました。
ハンセン病資料館での学びに続き、司法制度の歴史に触れることで、人権と制度の関係について多角的に考える機会となりました。
この経験を、今後の学びや卒業研究、ゼミ活動にしっかりと活かしていきたいと思います。

なお、法務史料展示室・メッセージギャラリーは事前予約不要で見学可能です。
職員の方による解説を希望する場合は、事前予約がおすすめです。
お近くにお越しの際は、ぜひ訪れてみてください。

コミュニティ福祉学科3年生 後藤 一真

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