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栗田ゼミ

自分の行動が未来をつくる…(損保ジャパン×栗田ゼミナール:The Action! ~SDGsカードゲーム~(2023.1.25))

2023年02月09日 木曜日 / カテゴリー 栗田ゼミ

2022年度の栗田ゼミナールは『子どもと取り組むSDGs』をテーマに取り組んできました。2021年度後半より構想してきた『エコチャレンジ!CLEANGO』やろうそくもらいなどの実施・参加により目標の多くは達成できたものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、『春光台未来プロジェクト』などいくつかの取り組みは中止(延期)となりました。

今年度の最終回であった1月25日水曜、損害保険ジャパン株式会社(以下、「損保ジャパン」)様が開発されたワークショップ『The Action!~SDGsカードゲーム~』をゼミナール活動のまとめとして取り入れ、学年をこえた学生間の交流を図ることができました。

『The Action! ~SDGsカードゲーム~』は、SDGsが目指す世界への道のりや、さまざまな視点からSDGsに関する取り組みをゲーム形式で体感することで、SDGsの理解を深め、SDGs達成に向けた行動につなげることを目的としています。ゲームでは、各チームに示されたゴール達成を目指し、与えられたお金と時間を使ってプロジェクト活動を実行していくことで、現在から2030年までの道のりを体験するものです。

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで全会一致で採択されたもので、「誰一人取り残さない」持続可能な社会を実現するために定められた、2030年をゴールとする17の国際目標のことを指します。

私たちのまわりには、ゴミ問題、温暖化、マイクロプラスチック、そして格差、貧困、食糧不足…などさまざまな社会課題が存在しています。これらの課題の中には、自らが関心を持たなければ存在自体に気づくことができないものもあり、SDGsの取り組みを「自分ごと」としてとらえられないまま今に至っています。

この日は、損害保険ジャパン北北海道支店から安藝様をはじめ4名のスタッフの皆さまと、代理店のエムエーコンサルティング株式会社尾野様がお越しくださり、会場の設営~SDGsに関する講義、ゲーム運営、ファシリテート~振り返り作業まで担ってくださいました。

 

   

①まずはルールの説明を受けます。机の上にはグループに課せられた「ゴール」、チームが取り組む「プロジェクト」、「お金」、「時間」のカードが置かれています。

 

 

②ゲーム開始。学生は3人で1チーム。「地域」全体を9つのチーム(行政、企業、環境保護団体など)に分け、それぞれゴールが決められます。各チームは「お金」と「時間」を使って『介護サービスの生産性向上』や『新型ウイルスの特効薬の開発』などといったプロジェクトに取り組み、報酬を得ながら、ゴールの達成を目指します。

 

    

③プロジェクト実行により、刻々と変わる「地域の状況メーター」。最初は「経済」・「環境」・「社会」いずれも●×3からスタート。

このメーターの状況(●の個数)によっては、実現できないプロジェクトが次々と出てきます。プロジェクト実現のためには、自分のチームの利益ばかりに目を向けるのではなく、地域全体のメーターを上げていく。まさに、他のチームとの交渉、そして協働作業が求められるとき。そして10分ごとに行われるイベントタイム。ここでは、「社会課題カード」に記された内容の達成・未達成を全体でチェック。この結果次第でさらに地域の状況メーターが変化。

『The Action!~SDGsカードゲーム~』の取り組みにより、SDGsについての理解を深めるとともに、「私たちの生活の中でSDGsがどのように関わっているのか」、「社会課題が私たちの暮らしや仕事にどのような影響を与えるのか」、そして「社会課題は私たちの行動に起因している」ことに気づき、個人が自覚を持って「誰一人取り残さないため」に、社会課題の解決へ向けたアクションを起こすことの大切さを学ぶことができました。

今回のゲームの結果は…「経済」「環境」「社会」のいずれも良かったとは言えませんでしたが、この結果を好転させるために私たちはどうすれば良いのか?「自分の行動が未来をつくる…」。このことを個人、チーム、ゼミナール全体で考え取り組む機会となりました。

損保ジャパンの皆さま、当日は吹雪の中、大学にお越しくださり、私たちに貴重な学びを提供してくださいました。ありがとうございました。

 

【学生の感想】

地域の状況メーターと自分達のゴールの両方を意識しながら、他のチームとのやり取りを行うことが難しくもあり、とても楽しかったです。第3ターンになり、それぞれのチームが「力」を蓄えたとき、共同でプロジェクトを行うことができるようになりました。そして、一気にゴールへと進んだとき、地域全体の一体感を味わうことができました。SDGsに取り組む際には、さまざまな場面において協力し合うことが欠かせないことを、今回の活動を通してひしひしと感じることができました。(紺野碧依さん)

『The Action!~SDGsカードゲーム~』を通して、お互いの「余裕の差」について改めて学ぶことができました。自分が暮らしているところをより良い状況にするためには、お互いに余裕がなければ、助けることもできなければ、状況の確認すらできない、そして協力もできない。自分のことを考えつつ、周りのことも考える。この2つを「両立」させていくことのを難しさを強く感じるゲームでした。この学びから、自分が住むところ以外に、周りのことについて知る行動に取り組みたいと思います。(戸田もなみさん)

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