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長濱ゼミ

第1回抄読会(専門ゼミナール)

2024年05月09日 木曜日 / カテゴリー 長濱ゼミ

今年度の長濱専門ゼミナール報告の第1回目になります。

コミュニティ福祉学科3年の北田彗志です。

 

 

 

前年度の展開ゼミナールでのブログでは長濱先生に前文を作って頂き、ゼミ生は個人の感想を載せるという形式でしたが、

長濱ゼミでの活動も2年目ということで今年度からは前文もゼミ生が作るということにしました!

 

 

この役割も書く力の醸成であり、いかに伝える文章が書けるかを意識していきたいと思います。

 

ゼミ生で協力しながら、分かり易い活動報告、そして報告に見合う充実したゼミ活動を行っていきますので、

これからも長濱専門ゼミナールの活動をこのブログを見て、知っていただけたら幸いです!

 

 

 

 

今回から開始した文献抄読は、専門ゼミナールとして研究テーマに掲げている共同生活援助(グループホーム)の調査を進めるに当たっての基盤となるものです。

4年生の研究ゼミナールにおいて「当事者家族の抱える課題」を主たる研究テーマとしていると聞いています。当事者家族が抱える「ケアの限界」に目を向けると受け皿であるべき社会環境の整備が必要となります。

その社会環境で重要な役割を担っているグループホームの現状、グループホームが抱える課題に焦点を当てることを専門ゼミナールでは意識して取り組みを開始しました。

前回の専門ゼミナールでは、市内のグループホームを調べ、フィールドワークとして見学や聞き取りを行う準備も開始しています。

 

 

 

今回、5/3に行われた専門ゼミナールでは、今後のフィールドワークでの実践力を高めるために文献抄読となります。

 

 

 

文献は著者 鍛治智子さんの

「ケアの多元的社会化  知的障害者の地域での自立と「脱家族論」再考」という本を使用しています。

 

 

 

 

 

 

 

今年の展開ゼミナールでは前年度の鷹栖共生会での見学などからの学びを踏まえ、グループホームで過ごされる当事者、当事者とその家族の関わりといった、ケアの担い手と当事者に視点を向けて活動を行っていくため、今回の文献抄読では「脱家族論」というケアにおける家族と当事者の関わりということについて勉強していきます。

 

 

 

 

(読んでまとめるスタイルもさまざま)

 

 

今回、文献抄読を行った際のゼミ生の感想は以下の通りです。

〜ゼミ生の感想〜

 

 

 

 

北田 彗志

今回のゼミでは、「ケアの多元的社会化 知的障害者の地域での自立と「脱家族論」再考」という文献から障害がある当事者とその家族の関係性について学ぶことができました。

ゼミ生との意見交換のなかで、特に「ケアに限界を感じでいる親」「ケアや子に対する親の自責感」といったこと挙げられ、脱家族化におけるキーワードになっていると感じました。

今後行われる文献抄読の中で脱家族化とは、ケアに限界を感じでいる親、親の自責感などの課題解決についてゼミ生同士の意見を交え考えていきたいです。

 

 

 

 

 

 

田中 朝陽

今回は障害者による親からの自立をテーマにして、ゼミ生の考えを述べ、聞く時間となりました。

私が一番視点をおいたポイントとして「親が一番の敵」の所です。

これは親自身が我が子を守る責任として、自分の価値観を押し付けることで、結果的にはケアに限界を感じながらも、我が子の自立への道を塞いでるのではないかと考えました。

親の立場や意識を受けとめながらも、人それぞれ自分の価値に沿ったライフスタイルの実現のために親との共闘という現実も感じました。

自分の考えを伝えられる、そして受け止められる社会の実現が自立への第一歩だと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

鵜野 ひかる

今回「ケアの多元的社会化 知的障害者の地域での自立と『脱家族論』再考」の抄読を行い、障害者が親元・施設から離れて地域で自立して生活していくために行ってきた当事者活動や、現在も当事者家族が抱える悩みについて学ぶことができて、とても勉強になりました。

印象的だったのが、日本の自立生活運動においてポイントとなるのが「障害者と家族」であるという点で、親がケアの限界を感じながらも「親だから」という自責感や、福祉サービスへの不安が原因となり、家族ケアから離れられないケースが多いことがわかりました。

引き続き抄読を行い、得られた知見をこれから予定しているグループホームの調査に生かしていきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

髙田 凌矢

障害を持つき子のケアを親が担おうとするのには「親だから」という規範意識だけでなく、「行動原理の根底は内発的義務である」ということがあり、育児の延長としてケアをし続けることがある。しかし、ライフサイクルに合わせたケアをすることが次第に難しくなりケアの限界を迎えてしまう。

ケアの限界を迎えた親は育児から介護ケアのサービス利用などのバトンタッチが上手くいってないことから、GHなどの公的サービスに対しての様々な不安から利用せず、「社会からの隔離に繋がってしまい、親が1番の敵」になるという問題を抱えてしまう場合がある。

 

 

 

 

 

 

 

柿崎 准基

私は今回の知的障害者の地域での自立と脱家族論における学びのポイントとして、「青い芝の会」という脳性マヒの当事者団体が、日本での障害者の自立運動に大きく貢献したと考えています。
青い芝の会による運動は障害者の存在を認めることを訴えたり、障害者自身も自らを肯定することを呼びかけており、施設でもなく、親元でもない社会での生活を実現するうえで大きな役割をに担っていた、と捉えました。
地域で生活するということについてたくさん学んでいきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

自分が大事だと感じた部分をまとめながら、他ゼミ生に伝えるというプレゼンテーション形式を取りましたが、それぞれのポイントがつながっていくことが説明の流れのなかで具体的に感じられました。報告内容に対するディスカッションも大切な学習になるのでみんなで活発に意見を出し合えるように取り組んでいきたいと思います。

 

小野寺 悠

 

 

 

 

今後も活動報告を随時更新していく予定ですので、お楽しみに!

 

 

コミュニティ福祉学科3年 北田 彗志

 

 

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