鷹栖ソーシャルワーカー懇話会参加報告第7弾(研究ゼミナール)
みなさまこんにちは。4年生の熊谷鈴夏です。
長濱研究ゼミの活動報告として、令和6年度第3回鷹栖ソーシャルワーカー懇話会の参加の様子をお伝えします。
これまでの報告同様に5つの分野(「高齢」「障害」「児童」「地域」「権利擁護」)ごとの学習班の中から
今回は「高齢者」チームが話題提供を行いました。
(提供された事例に基づきグループごとに話し合いが進められます)
高齢者分野の中でも今回のテーマとして焦点を当てたのは、
在宅生活支援における課題 についてです。
ある事例をもとに、在宅生活支援でどのようなアプローチをしていけばよいのか、必要となることなどをグループで話し合いました。
その事例では
本人や家族(隣町に住んでいる)に困り感がなく外部からの支援に対し拒否感を示すときにどのようなアプローチをしていけばよいのか。
第一にアセスメントでの聞き方の工夫が上がりました。
「なにか困ったことはありませんか?」と聞くと
本人は「特に困ったことなどはない」と答えます。
これは本当に困っていることがないわけではなく、
生活になにか支障があっても本人にとって「困った」という感覚はないのかもしれないと見方を変えることが必要となります。
たとえば
「最近の生活はどうですか?お風呂には入れていますか?」と聞き方を変えることで
本人から「お風呂は段差が高くて大変だからあまり入れていない。」という情報を得られたといいます。
そこからデイサービスの利用につながり、お風呂に入ることができ、本人も「気持ちよかった」と満足感を示しました。
このように専門職として、様々な視点を持つことは非常に重要です。
一つの視点に縛られることで、本人のための支援につながらなくなってしまうことは多々あることでしょう。
本人の言葉をすべて真に受けることが本人のための支援につながらなくなる危険を孕んでいることを再度認識しなければならないのだと感じました。
(それぞれ真剣な表情で取り組んでいます)
また、この事例では、地域包括支援センターや保健所、行政の職員がチームとして関わっていました。
多職種がチームとして連携をすることで、それぞれがもつ専門性を活かした多角的アプローチが可能となります。
そしてそのチームとして動く以上、それぞれが手を伸ばして支援をつないでいくことが求められると思います。
各々に適した役割があることは当然ですが、役割に囚われ本人への支援が分断されてしまうことを避けなければいけません。
支援はあくまでも本人中心であり、本人のより良い生活に向けたものです。
この意識をチーム全体のものとして、協働していくことが大切なのだと感じています。
鷹栖ソーシャルワーカー懇話会では、交流の意味合いでボッチャ大会の参加も目標にしております。
今回、懇話会後に、
鷹栖町(行政職+社会福祉協議会)vs長濱研究ゼミナールで練習がてら試合を行いました。
(練習とはいえ、真剣勝負です)
(結果は6対2で長濱研究ゼミナールの勝利でした。パチパチパチ!)
引き続き、活動の様子を配信していきますので、よろしくお願いいたします。
長濱研究ゼミナール
熊谷鈴夏