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張ゼミ

環境都市稚内の風力発電の取組

2019年05月07日 火曜日 / カテゴリー 張ゼミ

環境経済学をテーマとしている私たち張ゼミは、昨年夏休み中に、日本の最北端に位置し環境都市を宣言した稚内市を訪問し、次世帯エネルギーパークの自然エネルギー施設を見学しました。ここで風力発電の取組に絞り報告したいと思います。

人口は3.6万人で約旭川市(34万人)の1/10であるが面積は761km2で旭川市(748 km2)と相当である稚内市は、最大風速10m/秒以上の日が年間約90日もあり、強風地域であることから風力発電の適地とされています。

平成7年にNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「風力発電フィールドテスト事業」に採択されました。稚内公園で風況調査が実施された結果、地上高20mにおける年間平均風速が7m/秒であり、風力発電の適地との評価が得られました。下表に示すように平成10年頃風力発電施設が次々と建設されています。

                                         稚内市内における風力発電施設の一覧

名  称

操業

設備容量(kW) 基数

規模(kW)

稚内風力発電所

H10.04

400kW

2

800

H13.06

750kW

2

1,500

稚内公園風力発電所

H10.12

225kW

1

225

稚内市水道事業風力発電所

H12.12

660kW

3

1,980

さらきとまないウインドファーム

H13.10

1,650kW

9

14,850

宗谷岬ウインドファーム

H17.12

1,000kW

57

57,000

天北ウインドファーム

H30.05

3,000kW

10

30,000

合     計

84

106,355

現在、稚内市内には84基、106,355kWの風車が稼働しており、発電量は市内需要電力の約120%に相当します。宗谷岬ウインドファーム(57基、57,000kW)は国内最大級の風力発電施設です。天北ウインドファームの3,000kWの風車は、タワーの高さが80m、ローター直径が110m、総重量が385トンに達し、驚くほどの大きさと重さです。

初めての稚内訪問ですが、稚内市は本当に地域にやさしい環境作りを徹底しているなあと感じました。ハードなスケジュールでしたが、教室では学べないことを学ぶことが出来ました。詳細な資料を提供し、わかりやすく解説してくれた稚内市環境エネルギー課主事の三上様と工藤様にここで深く感謝します。

(経済学部張ゼミ3 野原陽介、山本太陽)

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