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江口ゼミ

江別製粉に潜入? 小麦粉の真相に迫る!(8月の話題)

2019年01月07日 月曜日 / カテゴリー 江口ゼミ

日時:8月17日(金)

場所:江別製粉株式会社 本社・工場

江別市の江別製粉株式会社を訪問しました。私たちがラーメン出店で使う麺の原料である道産小麦「キタノカオリ」がどんな工程を経て製粉されるのか、真相に迫りたく工場見学をさせていただきました。また、今年で3回目の開催となるラーメン甲子園で、昨年に引き続き「キタノカオリ」を使用したいと思い、その際の小麦粉の協賛依頼もかねての訪問でもありました。

江別製粉取り扱う小麦は全部で6種類(きたほなみ・春よ恋・はるきらり・ハルユタカ・ゆめちから・キタノカオリ)。小麦の製粉では道内随一で、注力するのは「ハルユタカ」です。当小麦は、パンや中華麺に用いられることが多く、風味や香りが抜群で、全国的な人気を誇るブランド小麦です。そういう中、敢えて江口ゼミは「キタノカオリ」にこだわってラーメンを作っています。

同社の主工場は、一度に25㌧以上の小麦を製粉する巨大プラントです。横の作業展開ではなく、縦5階を用いて上下に小麦を環流させ、茶色い小麦を、真っ白な小麦粉へと精麦します。篩(ふる)いの工程は、大きな篩い網が速く細かく横に揺らされ、地震と地響きの只中にいるようです。大量の原麦から小砂利や草などの不純物、外皮が取り除かれ、純な小麦粉に変わっていく様は、非常にダイナミックです。

原麦は、決められた細かさや色の基準をクリアできるまで、繰り返し1階から5階を上下しながら、機械で挽かれ、篩いにかけられ小麦粉になります。基準を満たすまで何度も同じ作業が繰り返されます。そうして厳しい品質検査を通過した小麦粉のみが出荷されていきます。各階には私(身長176cm)よりも大きい機械が何台も並び、その迫力に圧倒されました。

一方、少量生産が可能な小規模プラントの「F-ship」も見学しました。ここでは顧客の差別化されたニーズにも対応できます。江口ゼミのラーメンが、1㌧ほど売れるようになれば、ここで特注のオリジナル小麦粉を製造することも可能になります。大量生産で標準化された小麦粉を作る大プラントと、少量生産で差別化された小麦粉を作るF-shipで、まさに同社は小麦粉マイスターです。

改めて考えると、私たちの日常で小麦粉自体はときどき料理に使う程度ですが、小麦粉で作られたパンや麺、お菓子などはお馴染みの欠かせない食品です。小麦粉で作られる製品の製作過程はテレビ等で知ることがあっても、その原材料である小麦粉の製造工程は知る機会が滅多にありません。今回の訪問を通して、小麦粉ができる工程は複雑な仕組みと高度な匠の技術を要することがわかりました。

貴重な機会をくださった江別製粉の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。キタノカオリのご支援もいただけそうです。現場の技術の蓄積と大変な努力を経て、素晴らしい品質が達成されるという「小麦粉の真相」を知った以上、ラーメン甲子園を失敗に終わらせるわけにはいきません。また江口ラーメンもさらに精進せねばならない、と決意を新たにした一日でした。(旭川出身 2年 堀川太雅)

 

 

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