日時：９月28・29日 10：00～18：00、　30日10：00～17：00

場所：旭川地場産業振興センター

９月28日から30日までの「ガス展2018」をもって、４年生は最後のラーメン出店となりました。今回のイベントは旭川ガス主催のガス器具等の展示販売会です。お勧めの調理器具やガスコンロが大特価で販売されたり、トイレやバスルームのリフォームの相談を受けたりという、年に一度のガスの祭典です。３日間、地場産センターには大勢の人が訪れます。

 私たちは、ガス展の一環で行われる「ガス展グルメ祭」で出店しました。12店舗（旭川大学江口ゼミ、たつみ、一平、パフェテリアパル、レインボーコットンキャンディー、旭高砂牛プロジェクト、農業会館みはら食堂、クレイジースパイス、三代目かん太郎、古伊万里、アラビゴ、一久大福堂）が出店しています。喫食スペースは常時満席になるほど賑わっています。

 江口ラーメンの商品は前回の駅マルシェと同様です。スープは「豚こつ」と「鶏がら」の２種類。麺は江口ゼミの特注麺「きたのかおり」100％と「ゆめちから」100％の２種類を用いました。結果、３日間で計770杯を売上げることができました。「ゆめちから」投入は２回目でしたが、「きたのかおり」と同数ほど出て、なかなかの人気です。食べに来てくださった皆様、ありがとうございました。

思い返せば、色々な「ラーメン物語」が頭を駆け巡ります。２年次、「北辰祭」で鍋に手を突っ込み火傷して、開始30分でリタイアした者がいたこと。３年次は「さんろく祭り」が後期試験と重なり、駆けつけてくれたＯＢや見かねた周りのラーメン店主の方々が手伝ってくれたこと。そして４年次には、新製品の「鶏がら醤油」や「ゆめちから麺」を導入したこと。多くの学外の方とも知り合いになれました。

売上の方は、連日雨が振ったり、台風が襲来して日程が短縮されたりと、単発の出店では大赤字に陥ることもありました。ただ近年、複数のイベントへ出店させてもらえるようになっていたため、年間通して何とか平準化させ、３年間を毎年黒字で終えることができました。ゼミではラーメン事業の責任者を任されていたため、相当なプレッシャーを感じましたが、経営の面白さを経験することもできました。

笑い話のようですが、仕込み後の夜など、チャーシュー、ネギ、メンマに襲われる夢を見ることもありました。仲間とのいざこざも頻発しました。しかし今となっては良い思い出です。そういう私は、東証一部上場の大手企業の内定を断り、４月からJQ上場の「山岡家」で働きます。ラーメンとの縁は切れそうにありません。来年も江口ラーメンと後輩をよろしくお願いします。（名寄市出身 ４年生 今村勇斗）

▽３年間の成績▽（１杯あたりの手数料が必要なイベントもあるため、売上額の端数はそれを減じた数値）

２年次(2016年)：売上4,151杯（売上額1,668,370円）出店８回　   ３年次(2017年)：売上3,727杯（売上額1,657,300円）出店６回

４年次(2018年)：売上4,144杯（売上額2,029,900円）出店６回　　合  計(３年間)：売上12,022杯（売上額5,355,570円）出店20回

なお、この３年間、ラーメン事業の最終利益率の平均は、賃金「未払い」で31.4％です（師曰く「企業なら倒産する数字」）。商店街マップ作成など、他のゼミナール活動の経費は、ラーメンの利益で賄うため、江口ゼミは経費の面でも地域の方々に支えられています。