6月30日（火）に旭川市立春光台中学校にて3年生を対象に、総合的な学習の時間に「進路学習」を実施しました。授業を企画・実践した2年生の私たちにとっては、人生で初めて授業する機会となりました。

今回の授業のテーマは「自分の生き方について考察する」です。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5講時目は60人、6講時目は30人に分かれて体育館で行われました。まず初めに「自分の人生で1番やってみたいことは？」という発問を生徒に投げかけ、グループディスカッションを行いました。

次に、中学生には「ライフキャリアレインボー」の作成に取り組んでもらいました。ライフキャリアレインボーとは、「子どもとしての自分」や「学習者」などを含む6つの項目と年齢を照らし合わせて、レインボーに色を塗っていくものです。学生もあらかじめ自らのライフキャリアレインボーを作成し、1つの例として持ち歩きながら中学生の作成の手助けをしました。

その後、グループワークで自分のライフキャリアレインボーを互いに紹介しました。その上で自分と友だちのライフキャリアレインボーを比較してもらいました。「若いうちに楽しいことをたくさんしてから仕事を頑張る」という生徒や、反対に「お金を貯めて余暇を楽しみたい」という生徒もいました。中学生たちはいろいろなことを考えていてとても興味深かったです。

最後は共有の時間です。自分とグループの友だちの共通点や相違点を見つけて意見交換しました。その上で次週までに自分のライフキャリアレインボーを完成させる課題を出しました。

今回の進路学習が、現在のコロナ禍で進路に不安を抱く中学生にとって人生についてよく考えるきっかけになって欲しいと思っています。高校・大学進学や就職だけではなく、その先の人生も進路に含まれています。生徒の皆さんが自身についてより深く広く考えて多くを知り、たくさんの人と触れ合うことでさらに新しい自分に出会うことが大切だと考えます。授業をする前はとても緊張しましたが、私たちにとっても中身の濃い100分間でした。

最後になりましたが、旭川市春光台中学校の千葉雅樹校長先生、舘山朋宏先生をはじめ先生方には厚く御礼を申し上げます。

（文責　経済学部2年　木村唯菜）