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田中ゼミ

第11回現代メディア研究会を開催しました

2023年05月16日 火曜日 / カテゴリー 田中ゼミ

 5月10日(水)、第11回現代メディア研究会を行いました。今回は参加者5名での開催となりました。人数が少ない分、メンバーそれぞれの深い話を聞けて、個性が色濃く出た回でした!

 題材は、アンソニー・ギデンズ『親密性の変容 近代社会におけるセクシュアリティ、愛情、エロティシズム』です。前回、題材の中心部分である親密性/信愛(intimacy)に関してあまり触れられなかったため、続けて同じ題材を扱いました。ディスカッションテーマは、①親密性/信愛とはどんなものか、②親密性/信愛形成の失敗談、③テキストで気になった箇所でした。

 テーマ①では、テキストの記述に基づいて「他者を対等な存在として愛する力量に男性と女性とで違いがあるのではないか?」ということを話しました。ここでは、身近な存在である家族が話題に上りました。「父は親密性を築けていない」という意見がほとんどでした。3年生2人の父に対する意見が率直かつ痛烈で、父親へ向けるまなざしの違いを知ることができて面白かったです。皆さんの父親はどうですか?仕事仲間や妻子以外で、親密な関係を築けていますか?(「いや、妻子とさえ築けていない」という意見もあるかもしれません。)

 テーマ②では、親密性/信愛を形成しようとする過程で、どんな失敗をしたのか共有しました。恋人、同性の友人、異性の友人、それぞれと対等な関係を形成しようとした試みについて聞くことができました。参加者に「失敗は忘れる」「失敗をしたからこそ今の自分がある」と言っている人がいて、私はかなり引きずってしまうタイプなのでびっくりしました。

 テーマ③は、その場で話したいポイントを決めました。同期の沙綾さんから「そもそも『対等な関係』って何ですかね?」という問題提起が行われ、大変盛り上がりました。メディア研究会にいつも参加しているメンバーが揃っていたこともあり、テキストの副題にもなっているセクシュアリティ、愛情、エロティシズムについて踏み込んだ話をすることができました。田中先生がギアを上げてくれてとても楽しかったです。

 次回は6月開催予定です。私と沙綾さんがファシリテートを担当します。田中先生の講義科目でアナウンスがあるかと思います。ぜひお問い合わせください。

 

父親への解像度が高くて勉強になります

 

奇妙な踏み込み方にウケている様子

 

ホーム感あるメンバーでした

 

4年 佐々木扶

 

指導教員による追記

 終了直後、残業上がりのレギュラーメンバーが駆けつけてくれました。比喩でなく、本当に走ってきてくれました。ちょっとでも顔を出そうとしてくれて嬉しかったです。

 学生組も社会人組も、忙しい中いつもありがとうございます。皆さんのおかげで色んなチャレンジができています。

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