パスワードのリセットをリクエストしますか?

田中ゼミ

第15回現代メディア研究会を開催しました

2023年09月18日 月曜日 / カテゴリー 田中ゼミ

 9月9日(土)、第15回現代メディア研究会を開催しました。イオンシネマ旭川駅前にて映画『バービー』(2023)を鑑賞し、鑑賞後ディスカッションを行いました。この映画は、バービー人形が主人公です。バービーランドと現実世界を対比する形で、今の世の中のジェンダーギャップについて描いています。

 私はこの映画を見て、最初に「怖い」という感想を持ちました。何が怖いと思ったかというと自分の考え方です。バービーランドでは、社会的地位の高い職業のほとんどを女性が務めています。私はその状況を見て、強い違和感を覚えました。一方、家父長制が導入されたケンダムランドには、バービーランドほど違和感を覚えませんでした。そこで、私は男性が権力を持つことを当たり前に感じているんだと再確認しました。そんな自分を怖いと思いました。

 田中先生と4年生の原田沙綾さんは、グロリアが大統領バービーの洗脳を解くシーンに感動したそうです。グロリアの語りと参加者の発言を聞いて、私は気づきもしない女性たちの困難があることにハッとしました。

 設定されたディスカッションテーマは、①ライアン・ゴズリング演じるケンに共感するか、②自分にとって優れたリーダーシップとは何かでした。

 ①のテーマでは、私はケンに共感しました。好きな女性に不器用なところや自分を強く見せようとするところ、不安から徒党を組むところなど、「男ってバカだよね」の代表的なものがケンを通じて描かれていたと思います。男性としてこれまで生きてきて、自分自身や周囲の男性にそのような部分があると感じていたため、ケンを否定的に捉えていませんでした。しかし、ディスカッションをしてみて、ケンたちの行動一つひとつにおかしな点があることに気づきました。映画それ自体も面白かったですが、他の人と話し合うと見落としていた部分がたくさん見えてきて、よりいっそう楽しめました。作品を見て話し合える仲間がいるってありがたいです。

 ②のテーマについてです。ケンのリーダーシップは、強い男が引っ張っていく、「俺についてこい」タイプでした。私が考えるリーダー像はこれに近いものでした。「リーダーは最もデキる人」「リーダーは嫌われ役である」と私は考えていました。しかし、ディスカッションではそのような強権的なリーダー像が他の人から出てくることはありませんでした。リーダーとして責任感を持つことはとても大事ですが、リーダーが上に立つのではなく、みんなで進んでいく集団が理想なのかなと思えるようになりました。

 最近、私はゼミ研究のリーダーになりました。それでリーダーシップについてよく考えるようになりました。②のテーマは、自分にとって大変プラスになったと思います。10月末の研究発表まで、仲間を頼りながら肩の力を抜いて最高のものをみんなで作っていきたいです!

 

グレタ・ガーウィグ監督の最新作

 

劇場で見るって特別ですね

 

バービーを見てそうな装いの人たち

 

3年 三上慶太

TOP