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田中ゼミ

第24回現代メディア研究会を開催しました

2024年06月07日 金曜日 / カテゴリー 田中ゼミ

 5月31日(金)、第24回現代メディア研究会を開催しました。今回は、ネイリストの錦小夏さんと田中ゼミ2年生の北川心優さんが来てくれました。初めて参加してもらえるのも勿論嬉しいですが、2人のように「もう1回参加したい!」と思ってリピートしてもらえるととても嬉しいです。メディ研の面白さを分かち合いました。

 題材は、ドキュメンタリー映画『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』(2016)です。今年3月、ドリスの引退が発表されたばかりです。6月に最後のコレクションの発表が控えているタイミングで、みんなで映画を見てみることにしました。ディスカッションテーマは、①パートナーとともに創作する生き方をどう思うか、②暮らし〈家〉と仕事の関わりについて何を感じたか、です。

 1つ目のテーマは、ドリスの同性パートナーであるパトリックとの関係性に焦点を当てました。パトリックは、メゾンの設立当初から公私にわたりドリスを支えてきた人物です。ディスカッションでは、参加メンバーの多くに「親が自営業者である」という意外な共通点を見つけました。家庭と仕事が密接に結びついている両親を見て育ったため、「パトリックのような『よくできた人』を見つけられるなら、暮らしも仕事も同じ人と運営できるかも」という話になりました。また、「ドリスとパトリックのどちらをより魅力的に感じるか」という話もしました。ドリスと答えた人は、「刺激的」「懸命についていきたい」「一緒に成長したい」という考えでした。ドキュメンタリーの中では、毎シーズン、ショーが終わる度に舞台袖で抱き合うドリスとパトリックの姿がありました。ドリスの映画ではありますが、30年もの間、トップデザイナーの隣に立ち続けたパトリックのことも気になりました。

 2つ目のテーマは、暮らしと仕事のどちらを重要視するかという話から始まりました。社会人同士でも、同期のゼミ生同士でも、考え方が異なっていて、違いにびっくりしながら話をしました。ドリスは、暮らしと仕事の両方を丁寧な手つきで扱っていました。「生活も仕事も全力でやる」ということばも紹介されていて、暮らしの優美さと仕事の成果が連動しているように見えました。しかし、彼のようなライフスタイルを目指すのは実際のところなかなか難しいというのが私たちの結論でした。

 久しぶりに7名という少人数での開催となり、1人1人の話を詳しく聞くことができてよい会だったと感じました。会が終わっても、望む暮らしについて考えてみています。

 

ファッションデザイナー、ドリスに密着したドキュメンタリーです

 

時折板書してあるテーマを確認しつつ進めます

 

美しいオフィス、美しい暮らし

 

就活中の4年生は、これからの暮らしと仕事について考える機会になりました

 

ライフスタイルについて考えがちな我々(なぜならマーケのゼミだから!)

 

4年 佐藤萌

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