音楽フェスで参与観察を行いました
2025年7月19日(土)、3年田中ゼミは、岩見沢市いわみざわ公園で開催された音楽フェス「JOIN ALIVE 2025」にて、フィールドワークを実施しました。現在、私たちは「音楽フェスにおける経験価値の形成プロセス」を研究テーマとして、音楽フェスの価値はいかに生み出されているのかを明らかにすることを目的に活動しています。パインとギルモア(1999)『経験経済』とシュミット(1999)『経験価値マーケティング』の枠組みを用いています。
今回のフィールドワークでは、事前に参与観察法について学習し、物販エリア、ステージ、飲食エリアにおける参加者の行動・会話を観察しました。
当日朝はあいにくの雨模様でしたが、7時に大学に集合し、会場へ向かいました。会場の導線設計やリストバンド配布の方法、場所取りの仕組みなど、事前情報がなくとも自然と動ける環境づくりがなされていました。早速フェスの体験設計の巧みさを体感しました。
物販エリアでの観察は、普段他の人の会話を聞いたり周りの人を観察したりすることがないので、新鮮でした。フェスとは全く関係のない恋愛の話をしている人、タイムテーブルを見て次の動きを考えている人、どのグッズ列に並ぼうか相談し合う人、列の進みが遅く諦める人など多様でした。
次にステージへ向かいました。私は、ハンブレッターズ、ちゃんみな、サバシスターを見ました。踊る人、ジャンプする人、手拍子をする人、ダイブする人、MCのことばに深く頷く人とファンの参与の仕方が異なることがわかりました。演者を見るのはもちろん、お客さんの観察をするだけでもすごく面白かったです。その場にいることでしか得られない気づきがありました。お客さんのさまざまな参加によって会場が盛り上がる様子を見て、「ああ、これがフェスなんだ!」と感じました。
昼食の時間です。フードコートとグリーンランド内レストランがあり、私はフードコートを利用しました。サッポロ黒ラベルやレッドブルのブースもありました。企業の協賛についてはまた後日改めて分析したいと思います。
午後からは、UVERworld、FRUITS ZIPPER、SEKAI NO OWARIを見ました。午前中の参与観察の反省から、前方にいるファンを観察するとその分熱量が高く面白いものが見れると思い、前方へ行きました。モッシュやダイブを間近で見て、「熱量の共有」そのものが価値の中核にあることを実感しました。大トリのアンコールでは、観客のアカペラやライト演出によって、会場全体が一つになり、参加者全員でフェスを作り上げるという空気が生まれていました。
たくさんの情報を収集し、無事に調査を終えることができました。私たちの学年は、今回が初めてのフィールドワークで、ゼミメンバーとも一気に距離が近づいたのかなと思います。今後は収集した質的データをもとに、経験価値の形成プロセスを整理・分析し、ゼミ研究としてまとめていく予定です。今後も協力して頑張ります!
入場ゲート
朝10時、開演前のメインステージ
場所取りして腹ごしらえです
スタッフへのインタビュー
タオル、ラバーバンドとフェスっぽい装備
ご機嫌だなあ
グリーンランドエリアの担当者は観覧車に乗ってみたそうです(笑)
集合写真
帰りにラーメン食べて帰りました
3年 齋藤愛華