旭川市立大学地域連携研究センター主催 2023年度 第1回・第2回研究会開催報告
2023年11月14日(火)、11月28日(火)に旭川市立大学地域連携研究センター主催の
2023年度 第1回・第2回研究会が開催されました。今回は昨年度に引き続き「GIS(地理
情報システム)の勉強会」を2回にわたり実施しました。GISとは、地理的属性に関する情
報をもつデータを地図として表示したり、分析をしたりするための技術です。研究会主担当
である経済学部経営経済学科の勝又悠太朗氏が講師を務め、実際にGISを使用して地図を
作成する講習を行いました。参加者は学内教職員のほか、行政関係職員、高校教諭、高校生、
大学生、大学院生など延べ51名と昨年度よりも多くの方の参加があり、関心の高い内容で
あることがわかりました。
はじめに大野剛志地域連携研究センター所長より、今年の4月に公立化し新たな名称と
なった「地域連携研究センター」の活動についての紹介、GISは地図上でデータを表示できる、
データを重ねて表示できる、データを分析できるという3つの機能があり、1つのデータで
は見えなかったことが見える化できることがメリットであることなどの説明がありました。
第1回研究会では、Excelのデータと地図データを結合し新たな地図を作成するとともに、
国土数値情報のホームページより様々な地図データを入手する方法やその加工方法に関す
る解説がありました。第2回研究会では、アドレスマッチングサービスを利用し、住所デー
タを経度・緯度に変換することでオリジナルの地図を作成する方法を学びました。
講習では、GISを利用したことがない参加者が多かったですが、わかりやすく丁寧に説明
していただき、参加者全員が無料のGISソフトを使用し、各自データを表示させるところ
まで体験し学ぶことができました。
参加者のアンケートからは「とても楽しかった」、「今後業務や研究等に活用していきたい」
などの感想があげられ、満足度の高い勉強会になりました。
最後に大野所長より、データを地図化することで地理的な特徴がよくわかり、企業戦略も
見えてくるなど面白さがあると総評がありました。さらに、今後は、まちづくりの制度や政
策など多岐にわたる研究会を定期的に進めていきたいとの話もありました。
文責:工藤さつき(地域連携研究センター運営委員)