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田中ゼミ

上野千鶴子さんとパネルディスカッションを行いました

2023年08月08日 火曜日 / カテゴリー 田中ゼミ

 7月30日(日)、旭川市主催の男女共同参画セミナーで上野千鶴子さんとパネルディスカッションを行いました。パネリストとして、田中ゼミから私原田沙綾と佐々木扶さん、黒川ゼミから林歩夢さん、包括的性教育に関わる活動を行う宮坂舞花さん(北海道教育大学旭川校卒)の4名が参加しました。

 上野さんの講演の前に、最終の打ち合わせがありました。上野さんは「私と1対1で話すのではなくて、皆さんで一緒に考えましょう」と提案してくださいました。ド緊張状態でしたが、覚えています。

 上野さんの講演「キミたちを待っているのはどんな社会か?」は、上野さんがさまざまな著作で語ってきた「生き延びること」と「安心して弱者になれる社会」についての講演でした。事前準備をしたので、内容をスッと理解することができました。講演のトピックをディスカッションで生かしながら話そうと聞いている最中には考えられていたのですが、本番はできませんでした。悔しい!

 パネルディスカッションのテーマは、「家庭・学校・職場のジェンダーバイアスをどうやってなくすか?教えて上野先生!」というものでした。私はパネリストのトップバッターということで、心臓がばっくばくでした。手も声も震え、緊張で泣きそうになりながらも、「ハラスメントへの現場での対処法を教えてください」という質問をさせていただきました。

 以前バーでアルバイトをしていた時、男性からことばでのハラスメントを受けることが多くありました。従業員と利用客という立場から、当時の私はただ笑ってその場をやり過ごすしかできませんでした。小さな店、組織であり、他の従業員と連帯することもできず、対処法がわからないままになっていた悩みです。

 上野さんは、とても優しい眼差しで私の話を聞いてくださり、「お店でのルールとして、お客さんの発言や行動に対して、イエローカードを作って出すのはどうだろう?」とおっしゃいました。私は、自分が我慢するか利用客に強く指摘するかという0か100かの考えしかありませんでした。その中間地点で、従業員の嫌な気持ちも伝えられますし、カードが累積すれば出入り禁止になる旨を提示することでハラスメントの抑止にもなるアイデアだと感じました。時間が許せば、従業員/顧客間だけではなく、職場における上司/部下間でのハラスメントへの対処法も聞いてみたかったです。

 他のパネリストの話では、宮坂さんと上野さんのやり取りが印象的でした。宮坂さんが他のパネリストと違っていたところは、「相槌だけでは終わらんぞ」という強い気持ちが見えていた点です。自分の伝えたいことを瞬時に言語化していて、今の自分に足りない部分を持っているなと圧倒されました。

 貴重な機会をいただき大変光栄でした。上野さんと直接お話させていただいて、イベント終了後に「楽しかったね」と声を掛けていただけた時には何だか泣きそうになりました。その瞬間は、その日の自分を褒めようと思えました。

 質問内容の作成・推敲、参考図書の選書、複数回のリハーサル、打ち合わせへの参加と一緒に準備をしてくれた田中先生に大感謝です。インター大会の時と同じで、先生やゼミの仲間と時間をかけて準備するプロセスがすごく楽しかったです。

 また、会場に来てくれたゼミ生、親しい職員さんの姿を見て、心を落ち着かせることができました。今回のイベントを通じて、改めて自分がよい環境で学修・生活できているなと感じました。社会、連帯、暮らしについて考えるすばらしい時間になりました。

 

ステージだ〜!

 

手が震える我

 

頼もしい同期です

 

ずっと目を合わせて話してくれる上野さん

 

宮坂さんは速度も強度もズバ抜けていました

 

やりきったよのギャルピ✌︎

 

「強そうな格好ね」と言われ柄シャツと赤いパンツで登場の田中ゼミ生

 

上野さん、丸山さん、ありがとうございました!(いい写真〜!)

 

4年 原田沙綾

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