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長濱ゼミ

とわ北斗での聴き取り調査の実施

2023年12月19日 火曜日 / カテゴリー 長濱ゼミ

2年生の展開ゼミナールの活動報告です。

 

展開ゼミナールでは、前期と後期におけるフィールドワークの一環として鷹栖共生会の各事業所の見学を行うことで障害領域の学びを深めてきました。

 

 

これまでの鷹栖共生会見学の取り組みは、各ブログをご確認ください。

 

 

前期フィールドワーク

鷹栖共生会見学ツアー 大雪の園編

鷹栖共生会見学ツアー 地産・地消の店チコリ編

鷹栖共生会見学ツアー とわ北斗編

 

 

後期フィールドワーク

展開ゼミナールフィールドワーク(鷹栖共生会見学 柏の里&伝承館編)

展開ゼミナールフィールドワーク(鷹栖共生会見学 相談支援&共同生活援助編)

 

 

 

それぞれの事業所を見学するなかで、私たちは障害領域における農業への関心を深めてきました。

より深く障害領域における農作業の取り組みを理解するために、3グループに分かれて論文抄読を行い、具体的な効果や課題を各自で見出してきました。

 

 

 

抄読論文

・福祉的就労において農福連携が果たす意義と役割  館山壮一・宮城好郎(2022)

・農福連携に関する論点と新たな課題  香月敏孝(2020)

・地域共生社会の実現に向けた新しい農福連携のあり方について  館山壮一(2022)

・就労継続支援B型事業所における農業を用いた就労支援の検討  前原和明・後藤由紀子・八重田淳(2021)

・就労継続支援B型事業所における農業を用いた就労支援に関する研究  前原和明(2020)

・秋田県の就労継続支援B型事業所における農業を用いた就労支援の実施状況:作業内容および工賃の実態  前原和明・後藤由紀子・八重田淳(2020)

 

 

 

それらの学びを踏まえて聴き取り項目を作成し(30項目)、前期フィールドワークで見学をさせていただいたとわ北斗での聴き取り調査を実施しました。

 

 

 

 

 

(谷施設長と川西支援課長様より聴き取りに対して分かり易く丁寧にお答えいただきました)

 

 

 

 

 

柿崎准基

 今回は2回目のとわ北斗さんに見学・質問をさせて頂きました。
1番の印象は農作業の話で、利用者が仕事をしないで虫に夢中になるのを、怒るのではなく「夢中になれる何かがあるのならそういう形も良いのかな」とおっしゃっているのを聞いて、とても素敵な福祉の考え方を学びました。
それ以外にも農業をやる上でのお金の面などの難しさや、ワイナリーを造る難しさを聞けて企業を続けることの苦労を知ることが出来ました。
また、とわ北斗さんが利用者さんの事をどれだけ思っているかも知れて良かったです。
私は4限の関係で早めに上がったので最後まで入れなかったのですが、暖かく迎え入れてくださってとても嬉しかったです。

 

 

 

田中朝陽

前期のフィールドワークでとわ北斗に伺った際には、見学や施設の特徴など様々な点で話を聞きましが、今回のフィールドワークでは農業関係に焦点を当てた質問することで、学びを深めることを目標としてとわ北斗に行きました。

ぶどう栽培やトマト栽培、冬場の取り組み、他の機関との連携について詳しく教えてもらったので勉強になりました。

他にも利用者さんが働いてる姿を見学さてもらい、真面目に働き、生き生きとした姿が見れました。

次回のゼミ活動でフィールドワークで学んだことをまとめ、全員で良い報告にしようと思いました。

 

 

 

 

 

(みなさん真剣にお話を聴き、しっかりとメモを取っています)

 

 

 

 

 

小野寺悠

今回のフィールドワークでは前回の見学や農福連携についての論文を読み学んだ上で見学に臨んだためさらに福祉サービス事業所についての知見を深めることができました。
論文を読み農福連携を行なっている事業所の課題として挙げられていた問題にどのように対処しているのかなど職員の方からの貴重なお話を伺える良い機会になりました。
特に職員の育成ついては様々な研修、研究会の実施、ワイナリーでの情報交換など地域の方や専門家の方と協力しながら支援を行っていくことや、農業専門職との連携として農業改良普及センター、ワイン委託先、ワインアカデミー、北海道ワインプラットフォームなど様々な機関との繋がりなどを知ることができ、人と人との繋がりの重要性について改めて学ぶことができました。

 

 

 

鵜野ひかる

今回とわ北斗の職員さんにインタビューをさせていただき、文献を調べるだけではわからなかった農業の具体的な取り組みの内容、農福連携の効果や課題について深く知ることができて、とても勉強になりました。

  農業は多くの知識が必要でとても大変な取り組みだと思いますが、研修の実施など職員の育成に力を入れられていて、また近隣のワイナリーや農業センターなど農業の専門職との連携が思っていたよりも強く行われていて驚きました。

農作業の効果については複雑な工程ではなく1つの作業に集中するのが得意な利用者さんが多いので、作業内容と利用者さんの障害特性が噛み合っていること、また収穫による達成感ややりがいが大きいとのことで、農作業はとても効果的な取り組みだなと感じました。

また今回インタビューで伺った日が前回のフィールドワークと違って平日だったので、利用者さんが生き生きと働いている姿を見ることができたのも良かったです。

 

 

 

 

 

(現場からのお話はとても深い学びになります)

 

 

 

 

 

北田彗志

今回のとわ北斗での農業に関する質問ではとわ北斗の現在の農業(ブドウやトマトなど)についてやこれから農福連携についてお話を聞けました。

回答の中で特に広い環境、自然に触れるということでコミュニケーションが苦手な人が落ち着ける、自由な環境のため自由に活動に取り組めることからしばられないという状況が利用者が作業を行うにあたって良い影響をあたえるというお話を聞き、農作業は自然ならではの良さと障害の特性を活かせることを知りました。

事前学習で知った、農業の外仕事という点での気分転換になるということを学んでいたので、実際のお話やなぜ農業の仕事が利用者にとって気分転換になるのかを知れ、勉強になりました。

今回のとわ北斗の質問で農業が福祉、障害にもたらす影響について、今後のとわ北斗での活動について知れ、とわ北斗の活動にもっと興味を持ったとともに農福連携の勉強になりました。

 

 

 

髙田凌矢

鷹栖共生会で就労継続支援B型事業を展開しているとわ北斗で農作業のアンケートを行いました。

利用者の障害の割合は知的障害者が45名、そのなかで療育手帳A判定が19名、B判定が26名、精神障害者が6名そのなかで鬱、統合失調症が現在働いています。

今回のアンケートで一番学びになったこととしては、利用者への具体的な作業指導で視覚提示を行うことです。

利用者の方々は知的に障害を持っている場合が多いため、口頭では伝わらない場合があります。その場合には職員の方々が利用者の方々に対して実際にやっていることを見せてあげることで、理解につながるという具体的な支援内容などがとても良い学びになりました。

 

 

 

 

 

聴き取り調査の後には、再度現場(再生工房)の見学をさせていただきました。

前回の見学時は土曜日であったため、再生工房で働いている利用者さんの姿を見ることができなかったのでとても良い機会になりました。

 

 

 

 

 

 

 

(再生工房には素敵な家具がお手頃価格でたくさん並んでいます。一見の価値ありです)

 

 

 

 

 

 

いよいよ展開ゼミナールも最終段階に入ってきました。

 

残りの時間で今回の聴き取り調査をまとめて成果物を作成すると共に報告に向けた準備に入っていきます。

 

3年次の専門ゼミナールにつながるようにまとめていきます。

 

 

 

長濱展開ゼミナール一同

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